タビー、スキニー、その弟スニッチにリーダー格のウィザード、の男の子4人組は、裏庭に"No Girls"の看板をつけたクラブハウスを持っています。こんど"Private Eye"の看板も出し、探偵を始めました。
　早速お隣のミーチさんから、「ブルーベリーパイを2つ焼いて、冷ましていたら1つなくなってしまった」と調査を頼まれました。まず疑われたのは食いしん坊のタビー。でもアリバイ成立。それでは指紋探し？足跡？ケーキ屑のあとを追う？4人は大まじめで奮闘します。
　"No Girls"の腕白ぶりは1963年初版という古い本ならではのもの。今でもこの本に人気があるのは、男の子だけで裏庭の小屋に集まって遊ぶことは、いつの時代もある年齢の男の子達の憧れなのかも知れません。
　同じ主人公の本が5冊あるシリーズものなのですが、タイトルからシリーズになっていることが分かりにくいですね。
1巻 The Case of the Hungry Stranger
2巻 The Case of the Cat's Meow
3巻 The Case of the Dumb Bells
4巻 The Case of the Scaredy Cats
5巻 The Case of the Double Cross
です。1963年刊行の第1巻から1980年に書かれた最後の5巻まで17年間もかかっているのもシリーズものとしてめずらしいです。著者が大事に大事に構想を温めながら書き続けたように思えます。