恐竜と人類の共存は真実だったのか!?
★★★☆☆
最近になって、ジェームズ・ガーニーによる恐竜ファンタジー絵物語「ダイノトピア」を彷彿とさせる世界がかつて本当に存在していたのではないかとする説がじわりじわりと真実味を帯び始めているのですが、その前に読むべき本が、飛鳥昭雄先生によるこの「ネオ・パラダイム・アスカ」シリーズ第5弾です。
メキシコで4500年前の地層から出土した謎の恐竜土偶に南米のカブレラストーン。加えて年代測定法の見直しにより浮かび上がってきたのは人類と恐竜が互いに暮らしている高度な文明社会だった………だが伴星ネメシスの正体である木星(ホンマかいな………笑)がヤハウェを生み出し、接近の影響で月の内部を満たしていた水が地球に降り注ぎ、ノアの大洪水という世界的な災厄で高度な文明社会は恐竜と共に滅んでいった。しかし生き残った恐竜も存在し、それが現在、未確認動物として目撃されている………というのが、飛鳥昭雄先生による大筋です。
有史以前に高度な文明社会が存在していた、というのは昔からSF作家が好むテーマであり、それが「ダイノトピア」だけでなくローランド・エミリッヒ監督の映画「紀元前1万年」にも反映されています。星3つにしたとはいえ、恐竜と人類が共存していた文明社会にほのかな憧れを抱くきっかけにもなりました。