成人病は予防できる。すなわち、低動物性脂肪食を忠実に守ることにより、心臓疾患と癌の発生率が大幅に減ることによって防げるわけである。
　私たちの現代食はきわめて深刻な状態になっている。食べ物の大半が濃厚かつ高度に加工精製され過ぎていて、おいしいからといって知らずに食べていると、肥満や糖尿病、関節炎あるいはその他の変性疾患に罹患しやすくなり、結局は癌や心臓疾患で死ぬことになる。
　本書のまとめとして、成人病予防の７項目を挙げる。

　　（１）少食にすること。
　　（２）脂肪をあまり食べない。
　　（３）肉は赤身を食べる。
　　（４）菜食を試してみる。
　　（５）脂質過酸化を避ける。
　　（６）食事で抗酸化物を摂る。
　　（７）健康的なライフ・スタイルを取り入れる。

　少食にして、特に脂肪はあまり食べず、新鮮な食物を食べ、抗酸化性が弱いジャンク・フード（精白粉、白米、精白糖、精製油）を避けること。太らないためにもっと運動すること。くよくよせず幸福感を持っていること。自分の命を救うのは、自分自身である（雅）