今読んでおいて良かった
★★★★★
カウンセリングとは何か?カウンセリングの導入から終結まで
丁寧に分かりやすく書かれている。
現役カウンセラーのとっても、現在クライエントとしてカウンセリングを
受けている人にとっても、カウンセリングのことを勉強している人にとっても、
非常に役に立つし勉強になる本だと思う。
カウンセリングには定型はないので、これがカウンセリングとはなかなか
一言では言えないのだが、この本は例外やたくさんのパターンも視野に
入れている。少し古い本だけど、全然問題ないと思う。
入門書もしくは振り返りとしての一冊
★★★★★
少し古い本だが、実に良く書かれた本であることが、本書を読んだ人にはわかると思います。帯にもありますが、基本的にカウンセリングを受けたいと考えている人も、知りたいと考えている人も、学ぼうと考えている人も、一度は読んでおいて損はない本です。
特に第一部は、カウンセリングのプロセスとして、一つとして同じプロセスを歩まないカウンセリングという方法を出来る限り一般化、普遍化して、その内容を詳しく説明しています。
それは、カウンセラーとクライアントの助走から始まり、インテーク面接から初期、中期、後期を経て、終結までの流れを、実に分かりやすく語っています。そして、いずれの中でも多く語られているのが、ラポール・信頼関係の重要さです。
カウンセリングとは、カウンセラーとクライアントの一対一の一種緊張した、そしてまた別の意味で親和な、そしてまたカウンセラーとしては理性的な立場からの視線を必要とする、特別なコミュニケーションの場です。
その中で、カウンセラーはまずクライアントの主訴を聞くことになります。その際に、カウンセラーはクライアントの主訴の背景や、性格などについても、徐々に情報を収集し、受容や理解を深めるための手段に係わるものとして蓄えておきます。
そういった基本的なことから、インテーク面接の重要性、初期、中期、後期それぞれの問題点、カウンセリング終結における手順など、様々な点についてきちんとした解説を踏まえて、普遍化している点で非常に評価できる著作だと思います。
第二部は、少し専門的になり、恐らくこの著書の前に書かれた「カウンセリングの話」のような、技法に焦点をあてた内容になっています。最も、二部は一部よりもボリュームが少なく、内容的にも技法には多少触れるものの、基本的には統合折衝案についての説明がなされています。ここの部分に付いては、カウンセリングを「受けたい人」が読む必要はないと考えます。第一部だけで十分説明されています。
より、専門的にカウンセリングを学びたい人にとってはこの本は入門書に過ぎません。技法については、前著「カウンセリングの話」を読む必要があるでしょうし、それ以外にも、カウンセリングの教科書的な書籍を読み、勉強する必要があるでしょう。そういう意味ではこの本は導入部、もしくは、勉強した後の、全体的な「振り返り」として読まれるのが良い方法だと思います。
カウンセリングの入門書
★★★★☆
カウンセリングというものがどういうプロセスを踏むのか、どういうものなのかを
公平な視点から分かりやすく書いてくれています。
もちろん様々な療法によっても違いはあるし、
カウンセリングそれぞれが唯一のものであることを前提にして読む必要は有りますが、
(著者もそのように書いています)ざっくりとした土台の部分を勉強するのに調度良いです。
持ち歩いて読みやすいのもBetter!
入門書としてオススメ!
★★★★☆
曖昧模糊としたカウンセリングを具体的かつ明瞭に示そうとしている点に惹かれた。
カウンセリングで重要なのは、カウンセラーの姿勢や人間性が基盤となっていることは言うまでもない。ただ、そればかりに焦点をあてた本を読んだ後には、感情的なインパクトが残るものの、「で、カウンセリングって何なの?」という疑問が残ってしまう。この本は、そのような疑問に僅かながらでも輪郭線を与えてくれるものであると思う。カウンセリングの入門書として是非推薦したい。
カウンセリングの初心者から中級者にお勧め
★★★★★
それほど分厚くなく、入門書的な語り口の本ですが、カウンセリングを行う上で大切な事項が要領よく書かれています。初心者は座右において、中級者は知識・経験の確認に利用できるでしょう。短いものではありますが、カウンセラーの実際の応答例が随所にちりばめられているのは助かります。また、類書にはあまりくわしく解説されていない「直面化」や「リフレーミング」についての具体的記述があるのも特色です。