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Fooled by Randomness: The Hidden Role of Chance in Life and in the Markets

価格: ¥1,424
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Penguin
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推奨 ★★★★★
 不確実性科学の専門家であるTaleb教授による啓蒙的著作。興味深い事例とともに投資のパフォーマンスとランダム性の虚実を語る秀作である。著者は、学生時代にフランス語で教育を受けたようである。使用するボキャブラリーや文体が平均的なアメリカ人学者とは一味もふた味も違うように感じられた。その点が、本書の魅力でもある。学生諸君やビジネスパースンにも一級の教養書として推奨したい。教養ゼミなどでこの本を使用するのも有益であろう。しかし、Taleb氏のような博覧強記の学者が書いた本を自信をもって解説するには、教える側にも相当の重荷になりそうだ。
それなりに面白かったけれど ★★★☆☆
この本は読んで面白いと思います。ですが、読んだ後に何か得るものがあるかと問われると、あんまりありませんでした。統計や確率を多少なりとも学んだ人には当たり前のことしか書いてないと思います。

でも、語り口は面白いし、本は新しい知識を仕入れるためにだけ読むものでもないので、そういう読書には向いていると思います。もちろん、学んだことのない人なら、得るものも大きいでしょう。また、学んだことのある人なら、そうでない人に上手に説明する材料として使えるかもしれません。
ランダムな世界に事後評価は無意味 ★★★★☆
著者はウォール街の投資家なので、本書は投資関係のものとも読めるが、実際は人生論的な要素もふんだんに散りばめられた、小さな枠にとらわれない著作である。統計や確率論などに精通した読者が特に新しい事を学べる分けではないが、多彩な好奇心に彩られた読書歴を持つ著者が、社会における様々な現象がいかにランダム的要素に影響される事が多いかなどを雄弁に、歴史、科学、哲学、数学、心理学など様々な角度から醸し出す。好奇心を刺激してくれる大変な良書だ。

市場の動きなど、特にランダムな要素が大きい世界で陽の目を見る成功者の殆どは、生存バイアスの結果であるとの指摘や、株式投資などにおいてノイズとシグナルの区別を付ける能力の無いジャーナリストなどによる報道に惑わされることの愚かしさなど、的確に示唆を与える。ただ、モンテカルロが何を意味するか全く分からないような読者にまで説得力がある説明が細かくなされているかといえば、必ずしもそうは思わない。そのような読者は、運の女神も、結局は準備万端な人間を報いる事が多いという、著者の前書きの言葉を肝に命じておくべきだろう。そして、著者自身はサブプライム後もかなり儲けたらしいが、どのような戦略をもって資産を運用しているなどの具体的なヒントは書いていない。ズルいな(笑)。

理系の素養がある読者にとっては、主張自体もっともであり、特別に啓発されることもないと思うが、こじつけの事後評価ばかり重要視される現実世界に生かざるをえない現代人としては、雑音に惑わされず、運命の流れと割り切ることの大切さを思いださせてくれる面白い本である。

(原著2版へのレビュー)
foolishness and skepticism ★★★★☆
本書の日本語版『まぐれ』のレヴューに対して、
僅か、1日で、反対票8票が投じられたのは
非常に興味深かった。

この事から推測できるのは、以下の2点。

1.多くの人が「自分は馬鹿では無い」と思い込みたがっている。
  少なくとも、その様な「信念」との親和性が強い傾向が見られる。
2.多くの人が「自分は、幸運に頼るしか能が無い『能無し』だ」とは、
  考えたがらない傾向が大きい。
  少なくとも、その様な「信念」とは相容れない「自我」を持つ様だ。

「相場心理」の問題は、此処までとして、システム・トレーディングに
関する本で、「破産の確率」や「其の計算方法」が書いてない本は
「駄目な本」だと言う事が、日本人大衆にも判るように為るのは、
5年後か、遅ければ10年後に為るかも知れない。
「『破産の確率』の様な『ネガティヴ』な事を考えて居ちゃ駄目だ!
自分は、このシステムを『信じて!』遣って行くんだ!」と言う
碇シンジ君の如き「中学2年生レヴェル」の者が、今の所、大半だろう。

所で、続編 Black Swan で、取り上げられているのが「オタク的知的偏重主義」と
ガチガチの「経験絶対偏重主義」の対比だが、日本人の世代論に当て嵌めると、
前者が「新人類的な空理空論のアタマデッカチの思考法」、
後者が「旧人類的な、直ぐに時代遅れに為ってしまう様な
前時代の遺物にしがみ付こうとする『頑迷さ』」とも言えよう。
尤も、此れは日本では、90年前後には、良く見られた「風景」だった。
その中間として skeptic な視点が述べられているが、この「懐疑的態度」と
為ると、Dr. Elder の『投資苑』まで遡る事が出来る。
「懐疑論」は必ずしも、「悲観主義」では無いのだが、
「ユングに比べると、フロイトは暗い」と受け止めたがる
日本人の国民性からして、本書日本語版『まぐれ』の今後の
(または、続編Black Swan の日本語版が出版された後の)、
日本人読者のレヴューが、非常に愉しみである。
若しも、「運の良さがすべてです。本書を読んで、益々、其の事を確信しました。」
と言うレヴューを送って来る者が、沢山、居るとしたら、『ランダム・ウォーカー理論』と
合わせて、NNタレブの本を、教典にして、「新興宗教」を始めたら、
相場よりも、もっと「大儲け」出来るかも知れない。

でも、良く考えたら、そう言う「幸運に頼るしか能の無い愚者」で
ある事を、自分で認めている人達って、社会的少数派で、正に
black sawns に近い存在だから、「新興宗教」の信者に
為ってしまうのも当然かも。いや、社会学部出身なもんですから、
そーゆー事とか考えちゃうんですよ。私は。
A highly recommended book on probabilistic thinking (or lack of) ★★★★★
This book trembles me with excitement. A Financial Times Best Business Book of the Year, the book offers brilliant account and explanation for what I daily feel as an equity analyst, i.e., human's inability to think probabilistically. People's mind is not made to think probabilistically but to think in terms of cause and effect, or deterministically. Ample real life examples exists:including well sounding comments by financial journalists, daily noise offered by stock brokers, and daily investment meeting, or daily story showtime. It is revealing to know evidences of link between such thinking and how our brain works. The author's ability to integrate various science disciplines to support his case is also impressive. Highly recommended.