Who wants to look young forever?
★★★★★
Basil, who up until now was a mediocre painter after meeting Dorian Gray a young Adonis, was inspired to create a masterpiece of which he puts himself into. Against Basil's wishes, Basil’s friend Lord Henry influences Dorian Gray. Dorian looks at his portrait and realizes that while the portrait will stay young forever, he will grow old; so Dorian makes a wish that if only he could stay young forever and the portrait can age.
At first Dorian does not realize his wishes been granted. He falls in love with a beautiful young actor who is every woman that Shakespeare ever wrote about. Once again, due to Lord Henry's influence, he realizes that she's just a common girl.
Starting with absent-minded acts Dorian slowly sinks into debauchery. Moreover, with every new act his picture becomes more grotesque while Dorian stays is young and as innocent looking as the day his picture was painted.
What will become of Dorian?
What will become of Dorian's painting?
What would you do if you were Dorian?
Oscar Wilde paints a picture himself as he describes Dorian Gray's dilemma. In addition, we as readers travel with Dorian as each decision is made. In some places in the story, Oscar Wilde seems to drag on and on with detail; however we find that this detail is necessary to set the next scene.
Oscar Wilde himself led a risky life that lead to a jail sentence; is attitudes can be seen in the dialogues in this book.
The Picture of Dorian Gray Starring: George Sanders, Hurd Hatfield
英国ビクトリア時代の名作
★★★★☆
娘がロンドンの高校で英国ビクトリア時代の代表的小説を読むクラスを取っていた時に読んだ1冊がこの作品。名作として知られているし、親として、娘が学校でどんな本を読んでいるのか興味を持ち、手にしてみた。
大変な美文調。そして、ものすごく劇的な展開。100年以上前に書かれた作品なのに、今もなお人の心に訴えるところがあるのは、人間の心理を突いた主題だからだろうか。
作品の中に流れる貴族社会の香りとデカダンスには、勿論違和感を感じるが、ロンドンに住んでいる自分にとって、19世紀終わり頃のイギリス社会を彷彿させるので、とても興味深い。この作品の中に出てくるロンドンの通りの名前やクラブ、公園も今も残っている。イギリス社会の伝統と奥深さを垣間見たような気がする。
しかし、正直、英語は難解だった。とても思索的、抽象的な文章が多く、自分がその意味を十分掴めたか疑問がある。もっと理解が進んでいたら、星5つの評価なのかも知れない。
値段は少し高めですが、かなり充実しています
★★★★★
この非常に有名な物語の中で、ドリアンの賛美者であるLord Harryという人は、ドリアンが婚約をしたという情報が入った際に、興味深いことを言う。即ち、結婚すると人は自分を抑制するようになるが、そういう人には面白みがない、と。ドリアンは結局婚約を破棄し、彼の美しさと魅力を保ち続け、思いのままに毎日を送る。だが、その対価としての孤独と重荷を背負い続ける。
この小説は短編~中編の部類にあたるのだろうが、非常に多岐な魅力に富んでいる。まず、上に書いたような一人の人間の運命の変遷を追うスリル、構成、会話のウィット、重厚なベルベットのカーテンに窓が覆われ一度もその窓はあけられたことがない、そうした部屋にいるかのような感覚、ミステリー小説の様なサスペンス…。ワイルドをデカダンの作家だと勝手な偏見をもって敬遠してきたのだが、この一冊で私は彼の虜となった。
これまでのカスタマーレビューにも書かれているように、この本には1891年版と1890年版が収められている。同時に、この本の研究論文、更にはワイルドの"The Critic as Artist"の抜粋もついていて、ワイルド並びに"The picture of Dorian Gray"を深く知りたい、研究しているといった方にはまさにお薦めの一冊だ。最後に、英語で読むと、ドリアンの会話の文体が若いときも40近くなっても変わらないことなど、翻訳するのがかなり難しい箇所も味わえてこの小説が一層楽しめると思う。