強烈すぎるカタルシスをどう活用するか
★☆☆☆☆
去年35kgのダイエットに成功したものの、過食に走る精神構造を理解できていなかった私。
それゆえ、再びリバウンドしてしまいました。リバウンドのかわりに、問題の本質にたどり
ついた私。その本質とは、どういった心の弱さ(と特徴)が、過食を生んでいるのか、という
ことでした。
本書の著者も、私と同じ苦しみや悩みを抱えながらも、前に進もうと努力しています。そして
そこで得られたノウハウを彼女なりに公開しています。ただ、彼女自身が認めているように
そのノウハウは非常に偏りが見られます。圧倒的に体験重視で、科学的でない所が非常に多い。
しかも、人間は苦しかったことを他人に聞いてもらえると楽になるという「カタルシス」を
行いたくなるのですが、そのカタルシスを作中でやりすぎていると感じます。つまり、自分を
少し可愛がりすぎているのです。他人の役に立ちたい、という意識・伝える技術ももう少し
ほしいと感じました。
ただし、彼女と感性が合う人。彼女のやり方と自分のやり方が合いそうな人。そういう人に限定
すれば☆3つの価値はあると思います。
翻訳文が気にならない人に。
★★★★☆
翻訳がこなれていない部分がかなり多く存在します。
出版された年代がやや古いせいもあるかと思いますが、それにしても最近珍しいくらいの、原文が透けて見えるほどの翻訳調です。
幼少期の家族関係に原因を求める内容ではありません。
過去の話にも多少触れていますが、それよりも、「今、ここ」にいる自分とどうやって対話するか、「これから先」の自分をどうしていくか、そういった方法が多数紹介されています。私にはこの方法が合っていたようです。特に「実家に帰省するときの心構え」など、大変興味深く読みました。
この本を読んで初めて、効果的に過食症が解消されつつあります。
最後は自分の意思
★★☆☆☆
過食を許す。
その後は……やっぱり意志が強くないと、結局治らないよね。
内容はいいのに・・
★★★★☆
翻訳がかなり回りくどく、正直読みにくいです。
でもそれをカバーするくらい、内容は良いです。
こういう本は何度も読み返したいのですが、ちょっと辛いです。
私は内容はそのまま、自分なりの言葉でメモをとりながら読みました。
チョコレートは抱きしめてくれない。
★★☆☆☆
「空腹とは恋をしているようなもの」
この本は17章から成っていますが、
その第1章のタイトルが↑です。
まるで小説を読んでいるような感覚で読めます。
ある一節。自問自答のシーンです。
私 : 「いったいどうしたというの?」
私自身: 「寂しいのよ。抱き締めてもらいたいの
チョコレートが欲しいのよ」
私 : 「チョコレートが何をしてくれると思うの?」
私自身: 「あのね、周りには誰もいないから、
なにもないよりはチョコレートでもあった方がましなのよ。
だってチョコレートは美味しんだもの」
私 : 「チョコレートには腕や脚があるとでもいうの?」
私自身: 「まあ、おもしろいこというのね」
私 : 「ねえ、あるの?」
私自身: 「ないわよ」
私 : 「じゃあ、チョコレートはあなたを抱き締められるのかしら?」
私自身: 「だめね、できないわ」
こうしてこの女性はチョコレート食べずに(過食せずに)済んだのです。
和訳書なので口調が独特ですよね。
さるきちはこの手の本を読むと
どうしても左近のキャサリンを思い浮かべちゃうんだけど。。