見えてきた水の本当の姿
★★★★☆
本書はミクロの水の振る舞いについて最近の知見を分かりやすく紹介しています。
水分子は温度、圧力だけでなく、解けている溶質、接している物質や閉じ込められている環境などに応じて
ドラマチックに振る舞いを変化させ、私たちの知らないところで驚くほど精妙な働きを演じているようです。
生命維持に係る部分で
「正の水和と負の水和」…ナトリウムイオンとカリウムイオンの生体内での役割の違い
「疎水性水和」…不活性気体が麻酔作用を有する理由
「界面での水分子の振る舞い」…蛋白質分子の生体内での安定性
などは特に興味深く読みました。
水とは不思議な存在だ。
★★★★★
地球上ではごくありふれた存在の「水」。しかしその水は、非常に変わった性質を持つ。分子間力が強いため沸点が高い。他の液体と比較すると非常に特殊な存在だと言う。そして水の構造。水素にいろいろな種類があるため、その組み合わせでなんと18種類の水が存在し、それが混じり合っているのが日常使用している水なのだそうだ。氷もまた面白い。氷に圧力を加えることで、色々な種類の氷になるのだという。さらに、氷の結晶中の水分子は静止しているのかと言うと、これがどうして。激しく動いているのだそうだ。本当に水とは不思議な存在だ。
分子レベルで水をひも解く
★★★☆☆
生命の源である水のメカニズムと特徴について、分子・イオンレベルで化学の切り口で解説した一冊。非常に専門的な内容ではあるが、人と水の深い関わりがある中で、こうした水の科学的な基礎研究があって初めて様々な水利用が実現できということを感じさせられる内容。
水の振る舞い
★★★★★
特殊な溶媒である水。
環境によって性質や状態が変化する。
すきまの水は束縛され、凍りにくい
性質を持つという知見が
非常に面白かったです。
新装版にする価値のある名著です。
生命現象、化学現象、地球の現象の基本的な要素である水。
★★★★★
生命現象、化学現象、地球の現象の基本的な要素である水。
水の構成要素である、水素、酸素とともに、自然、人工物の至る所に出現する。
水抜きに、考えられるものは少ない。
分子の基本中の基本である。
生体中の水、麻酔と温度、低温生物学など、生物よりの情報が特に豊富で、水が生命を支えるものであることが判る。