ドイツ語文法をみっちり独学できる練習書。
「詳しい説明」＋「それを使った演習（しかも量多めで単語の暗記にも重点を置いている）」
の組み合わせで、ドイツ語文法全体をじっくり身に付けることが出来る。

１巻２巻合わせて、ちゃんと全部やれば、ドイツ語検定２級くらいはなんとか取れるようになる（ドイツ語会話は別途練習要）。

２冊終わらせるのに、毎日数時間ｘ３ヶ月くらいかかった。根気がない人には無理。

応用として読解編もある

　やり通せれば必ず力がつく本です。
　本書の構成の特長は、良い意味で学習者の記憶力を全く信用していないというところです。
　本書で学習を続けると同じ事を何回も何回も書くことになります。そして前の章で出たことを全く覚えていない自分に驚かされます。（経験的に言うと、自己嫌悪に陥る直前にちょっとずつ文法事項が身についていく感じです。）
　お薦めは誰かと競争しながら、この本を進めて行く事です。
　文法中心学習１・２を回せれば、単語や長文も身についていくと思います。
　ＣＤも付いておりお買い得だと思います。

ドイツ語の初等文法は知っているつもりでしたが、なんかしっくりこなかったんですね。この本で一からやりなおして解ったのは、名詞の性・格・数に対する厳密さが欠けていたということです。ドイツ人と会話して直してもらえる機会のある人は別として、一般の日本人がこの感覚を身につけるためには、ちょっと馬鹿馬鹿しい感じですが、ひとつひとつ書いてみるのも結構役に立ちます。

私は大学で３年連続で第二外国語の単位を落としたほど、第二外国語が全くダメでした。今考えると、大学の教科書にも問題があったと思いますが、５月ごろにはもう付いていけなくなっていました。４年目に他大学への編入を思いつき、短期間で中級レベルまで到達する必要が出てきたため、私は夏休みに一ヶ月間でこの問題集を下巻まで完璧に終わらせました。私のやり方は、CDを聞きながら声が枯れるまで発音し、手が痛くなるほど紙に書いて覚える方法でした。この方法で私は１ヶ月で上下巻の例文、問題文（独訳だけでなく和訳の問題も含む）を全て日本語からドイツ語に訳せるようになりました。その結果、翌年の独検２級に過去問を一切やらずに合格し、入りなおした大学では、必修はもちろん、選択のドイツ語クラスでもほぼ無勉強で単位が取れました。二年間でドイツ語だけで３０単位も取り、しかも成績は全てAでした。本当にこの問題集には感謝しています。
　この問題集の素晴らしい点は、まずはその日の問題に出てくる新出単語を覚えさせた上で、文法の練習に入って行く点です。これにより、文法問題を解いている最中に知らない単語がいくつも出てきてやる気を削がれることありません。また、数日に一度チェックシートがありますが、一度問題集を終わらせた後で、このチェックシートさえ復習すれば、問題集に出てきた全ての単語、文法事項を再確認できます。

今まで簡単なドイツ語参考書を何冊も読んできましたが、文法がなかなか頭に入りませんでした。

でも、この本は、内容に従って進めていくと繰り返し「書く」ことになるので、複雑な文法も何とか頭に入ってきます。

こんな本を探していました。