孫子の兵法の数々を実際のビジネスの現場の事例を元に応用していくことを説く漫画＆解説。

孫子の原文は表題分のみで、後は「応用部分」を羅列するという構成です。
なので、孫子を他書で一度読み終えている方向けですね。

実際のビジネスの現場の事例に即しているという点では理解しやすいです。
絵は上手くないのですが、そこはそもそも誰も期待してはいないでしょうから問題なしでしょう。

本書はビジネスに活かすという目的で、孫子を解釈している。

しかし、解説の元になる原文の訳がきちんとされていないため、いきなり応用編となっていて、本来の意味がわからない。

一度原書を読んだ人向けだと思う。

孫子の兵法を見開き２ページで漫画と解説で１００話を紹介している。

３時間＝１８０分で１００エピソードをマスターするには、一話あたり１０８秒だ。漫画を見て、解説を読むだけなら物理的には可能だろうが、やはり本質的な真理を読み取ろうとすると、ちょっと厳しい。

時間をかけたい部分には時間をかけ、ピンと来ないところは、さっと読んで、結局兵法のひとつでも語れるようになれば、よしとすれば良い。

ただし、漫画も解説も、孫子の兵法の本来の意味を敢えて意訳して（これは著者も断ってやっている）ところも多々あるので、まじめに勉強しようとするひとには、若干不向きだろう。

読みやすさ★★★★☆
知的興奮度★★★★☆
実践度★★★★☆

マンガ→文章と読んでいけば読みやすいと思います。
「戦う前に勝つ」これが基本です