マーケとかＰＭを目指しているとか、これから業務で必要な方には基礎の基礎用として良いかもしれませんが、少し知っている方には物足りないと思います。
実在の製品での具体例などを示し、説明すると良かったのでは？
それと、最後のほうの営業的な内容は必要無いかもしれません。

「中小企業が弱いとされているのは、一般に経営規模が小さいからではなく、ナンバーワンを持っていないからだ。逆にいえば中小企業でも強いところはナンバーワンを持っているものである」「勝ちやすきに勝つというのは重要な戦略である」

ランチェスター戦略は、元々軍事用の理論である。ただし、それ以外の戦争に関する多くの研究成果がそうであるように、戦後はビジネスへの応用が研究されてきた。主に占有率を高めるための方法や戦略についての考察に利用されることが多い。

本書は、右ページが解説、左ページが絵またはグラフという構成。短時間でわかりやすく概観できるという点において、タイトルに嘘は無く、入門書としてわかりやすかった。

ランチェスターではじまり途中から強引に独自の理論を展開しています。
弱者の戦略については章立てで書かれていますが強者の戦略については軽く触れているだけです。
鳥取県が２つある日本地図に気づかない弱者をセミナーに勧誘するためにはこれで十分でしょう。

　ランチェスター戦略がシンプルにまとめられています。一つ一つの項目ごとにマンガをつけて解説されおり、マンガのページを見るだけでも概要は把握できます。

　ただ、シンプルにまとめられている分、内容が浅くなっています。全体的に論拠が不足しています。また、論拠が述べられていてもジンクスや実績で終わっているところが多いのも気になります。

　この本は「3時間でマスターできる本」ですので、このような書き方になるのでしょう。物足りない部分もありますが、タイトルにある目的は十分に果たしていると思います。

　この本はそのほかのランチェスター本をお持ちの方にはお勧め
しません。また、入門書としてもページ数の割には内容が薄すぎる
と思われます。

　サンマークから出ているそのほかの文庫本をお勧めします。