しかし加藤が一般的な『学問の心得』の話で終らすはずが無い。それはつまり『学びて思わざればくらし』にも通じる。加藤は自分自身が持つ『問題意識』を学生にぶつける。「若者にも歴史に対する責任はあるか」「個人と組織の関係をどう考えるか」。
ここでは歴史的に見て現代日本を強烈に批判しています。若者一般に対する加藤の『願い』が色濃く出ているブックレットでした。