インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

家族狩り オリジナル版

価格: ¥650
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
面白いけど・・・ ★★★☆☆
ストーリーが面白く一気に読み切りました。
現在の家族や社会の中での子どもをとりまく状況などを
丹念に取材されており、共感する部分も
多々ありました。

完成度としては「永遠の仔」のほうが
高いと思うのですが、それでも十分
楽しかったです。

ただ、過激すぎると思わせる描写や残酷過ぎる事件などは
現実感に乏しく、話しのなかに必要だったのかなと
疑問です。ミステリー的な要素を詰め込んだ分、
家族というテーマでの考察が浅くなったような気がします。


親子の愛を問う ★★★★★
冒頭から、読者の注意をはっとひきつける、思春期電話相談員と思春期のこどものストレートな会話、
そしてそれに続き、残虐な場面の始まり…

思春期の子供を持ち、その子供の家庭内暴力に悩んでいた親が残虐な形で殺され、
さらに子供自身も遺書を残し自殺…という事件が相次いで起こる。
一見、なんの共通点もないような2件の事件で浮かび上がってくる共通の人物像、
事件の真犯人は意外なところに潜んでいた…
登場人物が多い中、それぞれが抱える問題は深刻で、人物描写や背景の設定も
とても丁寧だと思う。
何より物語にひきつける力があり、読むことをやめられない。

一人ひとりが、幸せを願い、人を愛し愛されたいと思っているのに、
人々の心はすれ違い、満たされることなく暗い影を落としていく…
現実はつらく、残酷なもの。それでも人は、子供たちは生きていく…というメッセージを受けました。

この物語を書いて、著者はどんなに苦しかったろう…と思いを巡らせた作品です。
素晴らしく重い家族愛 ★★★★★
温かい家族に必要なものは愛である。では愛とはなんだ? その疑問を、すでに崩壊した家族を持つ者や、その真っ只中にある者、家族を持つことに躊躇する者、そしてそれを助けようとする者たちと、理解しがたい愛に目覚めた者、それら様々な家族事情を通して鋭く読者に突きつけてくる。残虐描写が数多く登場するため、胸をえぐられるような痛みを伴うのは避けられないが、それがあってこそ心に響く作品になり得ているのだと思う。家族間の愛とは、永遠に答えの出ない問題なのかもしれない。作者ならではの素晴らしい描写力と取材力がなければ、こんなに重いテーマをこんなに素晴らしく仕上げることは出来なかっただろう。全ての家族に読んでもらいたい、大傑作である。
現代社会を描いているような… ★★★★★
読んでいて、とても切なくなりました。きっと昔なら小説の中の世界という感想だったと思いますが、今は身近で起こり得るだけに心に重く深く響きました。
文庫判は少しずつ変わっているので違った本として読めます。
読んでみよう ★★★★★
冒頭からグロい描写あります。
ちょっと刺激強いです。
読みながら「アイタタタタ・・・」と痛がってしまうような箇所、チラホラ。

でもぜひ読んでいただきたい。

引きこもり、家庭内暴力、バラバラ家族、宗教チックなカウンセラー。
今まさに(昔から?)問題になっていることを鋭くグッサリえぐってくれてます。
「少しぐらいなら長い話でも耐えれるよ」って人にはほんとオススメ。
ミステリーものとして読んでもドキドキするし、登場人物もやや現実離れしたオバサン〜
身近にいそうな仕事命オヤジ、気弱な20代教師までいろいろ出てくるので飽きません。

ちょっとずつズレていって、「あ〜このままじゃマズイなあ」と焦りつつ、何もできずに
しまいにグッチャグチャになってたりするんですよね。色々と。

隣の家で、毎朝通勤途中に通るあのマンションの一室で。
もしかしたら今起こりつつあるかもしれない崩壊の怖さを感じられます。

中高生はもちろん、思春期のお子様と向き合ってるご両親世代、また日々のニュースで
「うわ、また家族内で殺人事件かよ。怖いね〜」と顔しかめてるそこのあなた。
これ読んでください。ちょっとニュース見る目変わります。


私は2008年の正月休みに読破しました。
良い年明けになりました。