不思議なリズム
★★★★★
子供の頃からもっとも好きなシリーズです。岩波少年文庫版で4冊全部持っていますが、心残りは「とびらをあける…」と「公園の…」のハードカバー版を購入しなかったこと。特に「公園」は見開きに公園の地図がついていて良かったんですよ…復刊しないかな…
それはともかく。ふっと「英語で原文読んでみよう!」と思い立ち、英語版を購入してみました。
まず気付いたのが不思議なリズム感。今まで読んできた(と言っても大した数ではないですが)英語とは、何かが違うのです。半拍ずらし、というか…童謡っぽいリズムなのでしょうか。まるで誰かに読み聞かせしてもらっているかのような文体(印象)に驚きました。
それから、第6章の「わるい火曜日」が、訳本と大きく違っていました。
(英語の奥付よく分からないのですが)1934年にイギリスで出たのが初版、1962年に(どこでかわからないが)改訂版発行、私の買った本はそれに基づいて1981年からアメリカの出版社で発行しているバージョン、ということのようです。
改訂の理由は、人種問題でしょう。古いバージョンが今も楽しめるのは、もしかしたら日本だけなのかもしれないですね。新しいバージョンもほのぼのして良かったです。