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Second Language Acquisition (Oxford Introduction to Language Study Series)

価格: ¥2,852
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Oxford Univ Pr
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中間言語とは ★☆☆☆☆
書中で主張されている「中間言語」なるモノは、存在している言語ではなく、言語習得者自身によって想定された「観念的(思い込み)言語」のことである。
 事実、中間言語に執着する性癖のある人間は、第二言語を習得できない。これは本書中からも読み取れる。
 しかし、人間は「第一言語」の習得において、すでに「中間言語」を想定し使用するのが普通で、子供コトバが個性的(個別的)な理由がここにある。
 ゆえに、第一言語習得時に発生した無意識的な錯誤や欠落は、第二言語習得の際にも同じ轍を踏ませる原因となってしまう。
 子供語から大人語への発達、つまり、「我流の学習方法」から「地域社会的学習方法」への移行とでもいうか、その経験が「言語習得の方法」となっていく。ワザとらしく第二言語の習得に限定した「第二言語習得専用中間言語」なるモノを想定する意義はない。研究手法そのものが空転している、としか、いいようがない。
 子供語をそのまま大人語として使用すれば(中間言語で母国語を作文した場合)、奇妙な母国語をあやつる人間と評価されるだろうが、それは妥当な評価である。実際に、こうした人間は少なくないのである。むしろ、こちらの方が切実な問題ではないのか。
 学力(学習能力)は、記憶力が重要なカギとはなるが、「個人の有する言語的普遍性の度合い」が、なによりも貴重な能力として機能してくるもの、である。外国語も物理も化学も体育も、言語を使って(身体言語を包摂して)習得するわけで、普遍性のある言語を選択して使用する能力が、つまりは学習能力ということになる。
 例によって、このテの「疑似科学的研究」には
 事実の観察
 推理
 再現実験
 などといった、まっとうな研究手法はまったく使われていない。じつに奇妙奇天烈な研究方法を思いつくものだ。が、オドロキはするが評価はできない。根拠のない観念を著述(羅列)しているだけの、こうした「千日手的手法を使う研究者」がやたらに多いのは、どういうわけであろう。
中間言語の記述に詳しい ★★★★☆
3部に分かれているが、2部、3部は参考文献あるいは、これから読み進めるための本の紹介をしているため、実質筆者の主張や第二言語習得に関する理論は1部のみにまとめられている。
扱っている内容は中間言語についての記述が多くを占めるため、そんなに広く全体像をつかめるものではない。私は個人的に、認知的学習や個人差といったことに興味があったので、それが8章、9章にまとめられていたのが嬉しかった。

レビューにあるように訳に対して不安な点があるならば、原書に直接当たった方がいいかもしれないが、大体の要旨をざっと掴むならばこの訳版で充分だと思う。また、専門用語についても本の最後でアルファベット順に紹介してくれているのは嬉しい。まずこの本を読んで、次に研究を進めたい人には、参考文献も豊富で役に立つと思う。
ただ、文庫として出ている割には値段が少し高いのが残念だ。
原書との併読をお勧めします ★★☆☆☆
原書と併読すれば、専門用語の確認の助けになる部分も多々あります。ただし、肝心な所が抜けていたり、訳だけでは意味がよくわからない所があることも事実ですので、翻訳版だけを読むのはお勧めできません。原書をメインに読みつつ、時々用語の確認のために翻訳版を利用する、というのがいいと思います。
用語の再確認をしました ★★★☆☆
この本を購入したのは、原書での用語の説明を日本語で再確認するためでした。これから英語教育に関わる人には役にたつことが書いてあります。
原書を読んで理解ができないところを確認するのに活用しました。
原書は良書なのに、邦訳が悪すぎます ★☆☆☆☆
タイトルに惹かれて邦訳本を購入したものの、あまりの読みにくさに通読を断念せざるをえませんでした。どうも論理的に読みにくい日本語になっているようで残念です。
タイトルへの興味はあったため、その後原書(英語)を購読しました。邦訳本と比較して分かったのですが、邦訳本には誤訳があちこちに散見されます。なかには、翻訳者の説を正当化するために、恣意的に原文と異なる訳文にしているのではないか? と疑わせる箇所もありました。
この分野に興味のあるかたは、是非原書の購読をお奨めします。(日本のSLA研究のレベルに興味のある方は、翻訳本との比較もお奨めします。)