この本で基礎知識を得ることは不可能
★☆☆☆☆
この本で原発に対する基礎知識を得ることは出来ません。
内容は非常に偏っており、まさに反対することを目的とした本です。そもそも筆者は環境問題やエネルギー問題に対する基本認識を持たないまま執筆しているでしょう。今日の環境問題や高騰する化石燃料の問題は深刻であり、日本だけではなく世界にとって大きなリスク要因です。
原子力発電は化石燃料の消費を抑え、温室効果ガスの発生を抑制します。これは紛れもない事実であり、このような利点を無視して安易に反対と叫ぶことは大きな誤りなのです。社会インフラとしてベターなソリューションを提示する必要があり、そのためにはリスクとベネフィットを見据えた分析が必要でしょう。それが出来ないのであれば安易に情報発信をすべきではありません。
なお、内容についても誤りが多いのも特徴です。筆者はどこでこのような知識を身につけたのか疑問になります。たとえば地層処分では、3万年実験しないと分からないなどと書いていますが、半減期や加速試験、アレーニウス則などの既往の知見を用いれば十分にリスクを判断できます。
無知で安易な情報発信は、環境問題やエネルギー問題の解決の障害になり迷惑です。他の書籍で基礎知識を身につけ、間違いを判断できるようになってから読むと面白いかもしれません。
充実した教科書です
★★★★★
もし人類に未来があるとして、
我々の子孫の歴史の教科書には、20世紀はどのような時代だと記されるでしょうか。
「貴重な天然資源を浪費し、核廃棄物を撒き散らした無責任な時代」と評されるのでしょうか。
原発推進論者は言います。「石油に代わるエネルギー開発は必要」「原子力はCO2を出さないクリーンなエネルギーです。」
「テクノロジーがいつか解決する」
いつか大勝ちするだろうと金をつぎ込むギャンブラーのような心理なのでしょうか。
完璧な安全性などありえない。核廃棄物の捨て場所は世界中のどこにもない。高速増殖炉が実現可能か分からない。
責任者たち(誰だろ)、夢の原子力時代を目指す気持ちは大いに分かるのですが、
事故とか核廃棄物とかに責任を取ってくれるんでしょうね?(とるわけないか)
すべての人に向けて
★★★★★
世界の温暖化防止策には原子力は含まれてはいません。原子力はクリーンではないのでしょうか。JOCの事故があっても安全だといえるのでしょうか。この本はすべての疑問にこたえてくれます。議論を始める材料ではなく、原子力を考え直すテキストとしてすべての人に読んでもらいたいと思います。
東京書籍
★★★★★
2000年当時のデータに基づく本ですが
“もっとも恐れられているのは、大地震によるプール破壊”
“津波のあと沖合まで海水が引いた場合、原子炉が冷却不可能な事態になればどうなるか”
“水素爆発”などについても記述され、
「被曝限度」の意味など今知りたいことがよくわかる本です
pacocafe
★★★★★
環境問題、エネルギー問題を考えるときに、避けて通れないのが原発問題。起訴から知られざる真実まで、この1冊でカバー。
ひまわり文庫
★★★☆☆
ちょっと偏りはあるかもしれませんが、基礎知識は仕入れることができるでしょう。