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日本型プロフェッショナルの条件―アメリカ的論理思考では問題は解決できない

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: ダイヤモンド社
Amazon.co.jpで確認
30歳代以上のビジネスパーソンにとって本当に重要なことを説いたビジネス法話集 ★★★★★
 エグゼクティブサーチのプロフェッショナルが書いた、ワンランク上を目指す30歳代以上のビジネスパーソンにとって本当に重要なことを懇切丁寧に説いた本である。 

 著者が教鞭をとるビジネススクールでの授業で、最後の5分間で話す「法話」がことのほか好評らしい。さすが50歳台で、失敗もふくめて、酸いも甘いもかみ分けた、人生経験を積んだビジネスマンだからこそ説得力があるのだろう。
 いわゆるビジネススキルといった狭い範囲の話ではなく、ビジネスをつうじて人としてそう生きて行くべきかを、著者の豊富なビジネス経験と浄土真宗の僧侶という立場も踏まえて説かれた「ビジネス法話集」を一書としてまとめあげたものだ。

 こう書くと、「なんだ、お坊さんの説法か」、という印象を抱くかもしれないが、著者はもともと日本の都市銀行の銀行員としてキャリアを始めた人で、1980年代後半の英国勤務時代に「プロフェッショナル」とは何かと思い知らされ、その道を目指したという。
 人材関係のプロフェッショナルとしての独立後に、自分探しの旅のなかで仏教に出会い、出家したという変わった経歴の持ち主である。もちろん、現在でもスーツを着てネクタイを締めた、第一線のビジネスマンとして活躍、心の内面の世界と現実世界の処世を両立させながら、ユング心理学でいう「個性化」の道を歩いている人である。
 プロフェッショナルといっても、いわゆる弁護士や会計士などの狭い意味の専門家を意味しているわけではない。組織内部で組織の論理との葛藤を経験しながらも、「個性化」を貫いて組織の論理を越えて生きていける、信頼される一流のビジネスパーソンを目指す読者を著者は想定している。なによりも「内発的動機づけ」が重要なのである。

 米国流のポジティブシンキングの成功哲学では割り切れない人生の矛楯や明暗。矛楯や明暗が存在するのは、ビジネスでも人生でも当たり前。そんななかで、ありのままの自分を知り、そしてそれを正面から受け止め、目前の課題に地道に取り組むこと。これこそが、30歳代以上のビジンスパーソンが、人間として成長するための急がば回れの早道であり、王道なのだ。現状から一歩踏み出し、ワンランク上を目指し、一流のビジネスパーソンになるために本当に重要なことだ。
 最後に引用されたスティーブン・ジョブスの卒業スピーチの、著者による解釈はかみしめるべきものがある。

 ぜひ著者の「ビジネス法話」に耳を傾ける心の余裕が欲しいものである。
企業人マスターの処世術・生き方に多くの学びがありました ★★★★★
企業が持つ矛盾、従業員としての迷いなどを持つ30代以降の悩める企業人の方に
お勧めの一冊です。

世界的なスケールで様々な職業経験(銀行員、JR関連、コンサルタント、僧侶、講師等)
を通じ、それら問題の本質を会得した著者が、問題の原因と私達のあるべき姿の道しるべを
与えてくれます。

テーマは会計学、人事、独立、学習、心理学、仏教など多岐にわたりますが、実体験に
基づくものばかりで、「安永雄彦」と言う人間を軸に話が展開されており、全ての話が
うまくミックスされて頭に入りました。

特に学びがあったのは、ある高僧の言葉でした。「修行で最も難しいのは、人目のつかない所の
拭き掃除を手を抜かずに続けること」環境や短期的目標に惑わされず、基本を大切に大きな目標を
見据えて行動することの重要性に、ハッと気づかされました。

名文の引用も随所にあり、よい本へもつながるよい本でした。
タイトルと内容が ★★★☆☆
「日本型プロフェッショナルの条件」というタイトルの本であったが、そのタイトルに則した内容は初めの方で完結しており、その後は元銀行員で精神科医を目指して仏教に精通した著者の思いという感じ。内容として強く納得できるところは多くなかったように思う。
著者の体験談を語る本 ★★★★☆
日本型プロフェッショナルとは、専門領域をつくり熟達すること
そのためにどのようにすればいいのかが記載されています。

著者の体験が多く記載されており、
銀行時代の経験、仏教、コーチングなどそれぞれの観点で記載されています。

体験談が多いのでわかりやすい反面、各章で記載されている内容と
日本型プロフェッショナルとの結びつきがわかりにくかったです。
プロフェッショナルとは何か? その心の持ち方、生き方を教えてくれる本。 ★★★★★
銀行出身の僧侶にして、ヘッドハンターでもある安永氏が、
日本型プロフェッショナルの条件、プロとしての思考法や、心の持ち方等
を語りかける本。

銀行時代にお客様に損をさせた経験や、日の当たらない部門での仕事の仕方、
目標管理制度の運営など、具体的な実務を踏まえた解説には、翻訳本や、
実務経験のないコンサル・大学教授の書いた本などには無い説得力がある。

また、自らの失敗を見事に成長の糧として活かしてこられたその姿は、
尊敬に値する。一流への道には、自分の内面を深めるプロセスが不可欠であり、
自分を透明にする、無にする、といった仏教的な修行が必要だと教えてくれる。

参考文献のリストがないのが残念だが、「貞観政要」「フランクル心理学」
等からの引用など、いかに幅広くかつ奥深い勉強をされているのか、
ということも伺い知れる。

転職しようとしまいと、常に自分なりに専門性を磨き、高い倫理観と規範を持ち、
公益に寄与するという観点から自分のなすべきことを決断し実践していく、
こういう生き方が求められている。