第2章「ヒエログリフを読んでみよう!」は王名、神名に続き、日付、計算方法、よく使われる表現の紹介。王名と神名については、文字のほかに簡単な説明がつけ加えられている。続く第3章「実際のヒエログリフを解読してみよう!」では、ツタンカーメンの墓に絞って解読。棺や壁に描かれた神聖文字の読み方と意味を、写真をつきで紹介している。
オールカラーで遊び心いっぱいの『ヒエログリフを書こう!』(翔泳社刊)に対し、モノクロで実用性を重視した語学書のような作り。写真は少々わかりづらい。文中の句読点が和文の「、」「。」の代わりに英文の「,」「.」が使用されているのも気になる。ただ、文字を書いて練習する欄があるので、何度も練習すれば、自分の名前や、ごく簡単な言葉の読み書きはできるようになる。ヒエログリフを筆記体にしてさらに簡略化したヒエラティック(神官文字)も併せて紹介されている。(望月真弓)