ヘンリ8世の6人の妻たちを待ち受ける数奇な運命
★★★★★
洋書。但し、Level2。簡単です。このレベルのものは辞書なしでも読めるので、通勤通学時間帯を利用した多読に向いています。歴史もので、英語はやさしいですが、コンパクトながら中身はよく工夫されていて、なかなか面白い内容です。
Henry VIIIと、結局合計6人に上った、以下の妻たちの話です。せっかくお妃様になれたのに、それぞれ数奇な運命が待っています。
- Katherine of Aragon
- Anne Boleyn
- Jane Seymour
- Anne of Cleves
- Katherine Howard
- Catherine Parr
最後の王妃が語る形式でテンポよく構成されていて、それぞれが王様宛に書いた手紙も易しい英語に直して紹介されています。Henry VIIIと6人の妻達の肖像画も載っています。それ以外にも、簡単なイラストがいくつか入っています。おしまいには、その後のイングランド王室についても簡単に紹介されています。通勤時に簡便に英語に触れるための一冊として買ったのですが、なかなか興味深い内容でした。
独裁者の欲望とその欲望の毒牙にかかった悲劇
★★★★★
言わずと知れたイングランド最強の王であり、離婚するためにカトリック教会から独立し、国教会を創設したヘンリー8世とその6人の妻たちの物語です。
基本的に、ヘンリー8世の最後の妻であるキャサリンが侍女に物語をヘンリー8世の妻たちの手紙を読み聞かせながら、その妻たちの末期を語るという設定です。
独裁者の恐るべき姿と不幸になる妻の末期はただただ悲劇。
イングランド史の勉強になりますし、ストーリーの流れも読みやすくていい本です。
子供向けではないなあ、、、ついつい引き込まれます
★★★★☆
王の最期を看取った6番目の妻が、王の死の直後に、5人の先妻が王にあてた手紙を見つける。それを侍女に読み聞かせることで、王と妻たちの人生がたどられるという凝った構成。
先妻たちの悲惨な最期を知りながら、なぜ語り手の6番目の妻は醜い老人となったヘンリー8世に嫁いだのか、、、それを知りたくて読みやめられない。
OBWのSTAGE2なので英文はとても平易だが、大人の読書に耐え得る内容。西洋史好きならハマること間違えなし。STAGE5、6あたりでもっと本格的に読みたかったのでホシ4つ。
エリザベス一世の父親と思うとまた複雑な感じがします。
★★★★☆
ヘンリ8世とは皆さんがご存知のエリザベス一世の父親です。彼の6人の妃との話を通じて、その子供であるエリザベス一世への思いを感じました。
彼女の母親が処刑されたのは有名ですが、その時代を少し覗いた気がします。
そして、このヘンリ8世の性格が彼女に大きく影響をしていったのでしょう。
エリザベスに関する映画は何度も作成されていますが、その時代を理解するのにも興味深いストーリだと思いました。
話は6番目の妃がヘンリ8世の死後各妃がヘンリー宛に書いた手紙を介して進んでいきます。
何故カトリックから英国教会になったのか?
何故英国王族は崩壊してスコットランド王族に取って変わったのか?
何故エリザベスは結婚しなかったのか?
少しですが、わかった気がします。
レベル2、700語までで構成された中学生でも読める本です。
結構勉強になったのですが、ストーリーの展開がいまひとつなので、評価は4にしました。
ヘンリー8世と王妃たちについてわかりやすく読める
★★★★★
700語レベルの語彙で、6335語の長さの文章。タイトルどおりの話なのだが、彼の6番目の妻キャサリン・パーが、ヘンリーの没後に語る形式。8世が生前どのような人物で、妻たちとどう過ごしたのかが語られる。そこでは王妃たちが8世に送った手紙が登場する。その手紙を通して彼らについてわかるようになる。文章は極めて平易で読みやすい。王や王妃たちの肖像画ものっており、とても楽しい一冊。