さっすが! ラテン人をよく知っている
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ラテン世界を音楽から政治まで 多方面に渡って 深く鋭く見つめてきた著者が 日本人とラテン人の考え方生き方を比較して 読み易くユーモラスに分析
眉間に皺寄せ 肩肘張ってる人に 読ませてあげたい心の清涼剤
ラテンに学ぶ“精神革命”のススメ
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ラテンアメリカで歌手として活躍されている八木啓代さんの最新著作。
これまでも八木さんの本は数冊読んでいるが、どれもこれも読みやすく、内容も目からウロコが多いので、今作も期待して読んだ。
今回のテーマは、「人間にとっての幸福とは?」
今日本では、ここ10年に渡って自殺者年間3万人を超え続けており(八木さん曰く、「自殺」とカウントされない自殺も入れると10万人くらいになるのではという話もある)、幸福と感じていない人の割合がどうも高いのでは?一方、日本のちょうど裏側に当たるラテンアメリカ諸国では、日本に比べて物質的には豊でないし、経済的にも貧富の差がまだまだ大きいのに、日本と比較するとなぜか幸福度は高い。
なぜか??は、実際に本を読んで見てほしい。様々な例が、「なるほどなあ」と思い当たるところが多い。
ただ、本書は「だから日本はまだマシ」とかで現状を肯定するものではない(大体が帯に「超格差も貧困も『しょうがない』で割り切っちゃう」と書いてしまっているが、これは本書の内容に対して誤解を生むかもしれない)。この日本の閉塞現状を打破するための「たたかい方を工夫せよ」というメッセージだと私は思う。
日本人必読の一冊
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この本の帯を最初に見たとき、格差社会を肯定しているみたいでちょっと引いたが、読んでみるとかなり違う内容だった。
要するに、格差社会や貧困の中でも、人間的な繋がりを保つことによって、建設的に生きているラテンアメリカの人々の現状と、一方で、自殺率の異常に高い日本の状況を、その目からウロコ的な原因を呈示し、(すぐに実現可能かどうかは別として)ラテン的見地からの提言をしている。
自分自身、とても閉塞感を感じる日々だったので、とても参考になったし、日本人にとってぜひ読むべき一冊だと思う。
著者は強硬な小沢一郎信者
★☆☆☆☆
ラテンの生き方に学ぶ、それは人生をより良く生きようとするひとつのアイディアだ。
しかし著者が現在、発信している数々の発言をネット上で見ると、とてもハッピーな人生を送っているようには感じられない( http://twitter.com/nobuyoyagi )。むしろ毎日、世間のあれこれに文句をグダグダこぼして爆発寸前の欲求不満状態で生きているように思えてしまう。
「ほめて、恥かかせず、いいところだけさがす。」
自身の生き方の中で、ラテン諸国から学んだ数々の人生の知恵はどこへ行ってしまったのか。