ケイティ・ウィルキンソンはある日突然、ボーイフレンドのマットに振られてしまう。別れ際にマットは、彼の最初の妻、スザンヌの書いた日記を彼女に贈った。ケイティが望んでいたダイアモンドの指輪ではなかったが、彼女は日記を捨てることができず、読みはじめるのだった。他人の生活をのぞき見ることはケイティの本意ではなかった。しかし、彼女の意志とは裏腹に、しだいにスザンヌの世界に引き込まれていく。
35歳で心臓発作を起こした医師、スザンヌは、のんびり生きようと決心。マーサス・ヴィニヤードに引っ越し、田舎で働くことにした。やがて彼女は、ペンキ屋兼詩人のマット・ハリソンと恋に落ちる。ケイティにとって、マットとスザンヌの恋愛を知ることは心の痛むところではあるが、スザンヌと乳飲み子ニコラスのことを知るにつれ、彼らのことが好きになっていく。スザンヌのマットへの献身ぶりと、幼いニコラスがその中で輝く様子、そしてスザンヌの聡明さに心を打たれる。しかし、スザンヌとマットはどうなってしまったのだろう…。疑問を抱きながら、彼女は日記を読み進めていく。