星1つでもいいところだが、割とオーソドックスな演技訓練を紹介しているというところで星2つに。しかし、その内容にしても、古い、日本の確立されていない俳優訓練そのものである。
キャラメルボックスに対して酷評していながら、このレビューを書いた理由は、若い俳優志望者が安易に「キャラメル芝居」に入ってほしくないという理由から。もっと、本物の演技を追求して俳優を目指してほしい。
ということで、自分のことはここでどうでもいいことなのだけれど、役者のプロになるプロセスが、あるいは、本書で言う、ニュートラルな自分になる、ということが、ふだんの生活でも活かせるのではないかな、と思っている。
それはそうと、本書はかなり丁寧に役者と演劇のための練習法を綴っていて、内容の濃いものとなっている。役者を目指す人、劇団を率いてる人、観客を惹きつけたい人など、参考になることがたくさんあると思う。