本書で扱っているのは、知的成長と発達にかかわる“読むこと”“百科事典的知識”“算数”の3分野である。人間の脳でも最高の機能のひとつである読むことから教え始め、百科事典的知識、そして、算数のプログラムに取り組んでいくことを勧める。しかもそれらは、「誕生と同時に教え始めることができる」と説く。その際の重要なポイントは、「親の態度と接し方」と「教材の大きさと見やすさ、全体の整理」だと指摘し、その心得とノウハウを分かりやすく紹介している。
本書で赤ちゃんに教える意義と方法に共感した人は、各分野を詳しく解説した『赤ちゃんに読みをどう教えるか』 『赤ちゃんに百科事典的知識をどう与えるか』 『赤ちゃんに算数をどう教えるか』でさらに理解を深めることができる。まずは、本書で第一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。(清水英孝)