キングス・オブ・レオンは、その髪型と口ひげに至るまで、アメリカ南部のロックンロールにどっぷり浸かっている。『Youth & Young Manhood』は、床におがくずがまかれ、ステージ前に金網が張られたバーこそがもっともふさわしい、ストレートなブギーだ。彼らは、自分たちの世代からの影響をまるで受けずに、これまで来たのだ。父との長い旅の道中、彼らがラジオを聴いて退屈をしのいでいたことは明らかだ。そして聴いていたのは、レナード・スキナード、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル、オールマン・ブラザース、ZZ-TOP(カレブのヴォーカルは誰よりAC/DCのボン・スコットに似ているが)など、当時そのままの音楽を流すラジオ局だったのだろう。『Youth & Young Manhood』が単なる模倣を超えたいい作品になったのは、彼らがまだ若すぎて、こうした古い音楽に飽きていないからかもしれない。理由は何であれ、このアルバムはいいスタートだ。(Andrew Mueller, Amazon.co.uk)