KINGS OF LEON Because Of The Times (2007 Taiwanese issue 13-track CD album which sees the Followill family return with this their 3rd album; produced by Ethan Johns and Angelo recorded at Blackbird Studios Nashville and Sunset Sound Los Angeles including the single On Call sealed picture sleeve + obi-strip)
どんな要求にも答えるバンド
★★★★★
平原に響いては消えていくようなギターにうねるベース。それをドッシリ引っ張るテクニカルなドラムに、しゃがれてセクシーなボーカル。曲もハードな曲からバラードまで揃ってしかもクオリティが高い。若干くどい感じがする以外はケチの付けようがない素晴らしいアルバムです。
おまけにメンバーのルックスも良くてライブも凄いってなんだこのスーパーバンド・・・。本国アメリカでドカンと人気が出ない理由が本気で分かりません。
骨太なロック
★★★★★
ブルースをベースとしたシンプルかつ力強いサザン・ロックのスタイルはかわらず。二枚目までにあったガレージっぽい感触は少し薄れた。U2、パールジャムやボブ・ディランなどそうそうたる大物のサポートアクトを経ての成長ぶりはあきらか。
淡々とリフを刻みながら高揚感をましていくギターが格好良い一曲目。7分を越える曲を一曲目に持ってくるあたりバンドとしての自信を感じさせます。このスケール感はU2の影響もあるかな。
よれたボーカルは好きずきだと思うけど、しなやかなリズム隊も気持ちよくバンドとしてのグルーブ感が素晴らしい。なんといってもギターバンドの魅力が磨かれている一枚。凄みすら感じるかれらの三枚目。これぞ骨太な大人のロック。
聴くべき物と、そうでない物
★★★★★
いくつかのサンプル音源を聴いてパスしてしまうアーティストが年間にいくつかある、
そのほとんどが、聴くべき価値がない物でその時点での判断基準は間違っていないのだが
一年通して1〜2アーティストぐらい良質な音楽を聞き逃す事がたまにある、私にとって
このKings of Leonもそう言うバンドで、このバンドの底なしの才能に気がついたのは
恥ずかしながら2nd発表後1年以上経った頃だった様に記憶している、いわゆるストロークス以降のロックンロールリバイバル組なのだが、私はこの言葉が嫌いで、ロックンロール自体はいつの時代も鳴らされていた訳で死滅した歴史がないにも関わらずリバイバルとはお話に
ならない、メディアが考えた文句だと思うが、疑問を感じてしまう、さてこのKOLの3rdだが、凄い事になっている、1st,2ndはほんの準備運動だったかの様な、つぼを押さえまくった
完璧なロックミュージックが鳴らされている。下手うまを絵に書いた様な、そして極めて
ロックを体現したヴォーカルスタイル、ジャー・ウーブルやJJバーネルを彷彿させる
まるでリード楽器の様なBass,やたらと手数が多く曲をガンガン引っ張るDrums,そして極めつけ
は切れ味抜群のオリジナルティー溢れるサイケなギターワーク、その全てが怒涛のように
聴き手に襲い掛かって来て、否が応でもトリップ反応させられてしまう。
個人的な感想だが、今巷で話題騒然のA・モンキーズの2ndより私はこのKOLの3rdの方に
興奮させられてしまった。この作品は間違いなく今年の重要作品と思う。