しかし、そういう前振り的予備知識を捨てて初めて聴くつもりで聴いてみると、何が耳に残るかって、絶対「ラブ・ソング」のあまりにも美しいメロディだろう。
こんなに素晴らしい曲が、長い間埋もれていて、最近やっと色んなアーティストが採り上げるようになって来た。
この超衝撃的「美」音楽の楔を脳髄に打ち込まれて、なにが「前衛的」なもんか!
これち?どに美しい音楽なのにも関わらず、6拍子と5拍子が織り交ざった非常に難易度の高いリズム、そして独特のダークなムード。
生前彼は「自分はコンポーザーだ」と何度も何度も主張していた。
その通りです、ミスター・アンソニー・ウィリアムス。
あなたは天才コンポーザー。
幾多のこのアルバムに関するコメントの印象をたった1曲で打ち破る「ラブ・ソング」の衝撃が何よりもあなたの天才を証明しています。