必要・不必要に関係なく犠牲にされる人間以外の生きものたちの「闇」の部分を知る機会は少なく、むしろ隠され、それを掘り返しふれることはタブーであるかのようだ。
そんな中で、殺処分、動物実験、食の問題といった、見ようとしない限り見えないもの(本当のこと)を知ることはかなり勇気がいる。避けて通れば真実は見えない。今問題の虐待や食の危機なども、このあたりに原因はないだろうか。 本気な人間の本気な真実が、読む者をも本気にさせ真実と向き合う勇気をくれるのだと思う。こんな作者がいたことに驚いた。