他のGPS関連の情報を漁る時の、リファレンスにも使えます。
本書は、使うべきところには(天下りにせよ)数式を掲げ、数式から
GPSの諸性質を導出している点と、200頁程度の紙数で要領良く
技術的なポイントを網羅している点で、非常に好感が持てます。
「GPSって何だろう?」と興味を持つ、あらゆる分野のエンジニアに
おすすめです。
欲を言えば、「入門」とうたうからには「この本の次のステップ」と
いう点で、参考文献という形で論文ばかりを載せるのではなく、
海外の良書(国内は無いので)の!紹介があるべきでしょうし、
第4章「GPSの応用」が少し端折り過ぎかなと思います。
値段はこのままで、あと100頁ぐらい使っても良かったのでは?
などと勝手なことを思っています。