多くの人に読んで欲しい
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Erinが赴任した学校の生徒達は、麻薬、ギャングが日常に溢れ、友達がガンで亡くなった経験ありという子が殆ど。その子達が、Erinが投げかける課題をこなしながら、自分を変えていく姿が描かれている。自らを変えていくには、どのような指導者が必要で、自分は何をしていくのかについて、具体的なヒントが数多く得られる、そういう良書であろう。
本の形式は、Erinの生徒が書いた日記が順番に紹介され、Erinが学期毎にどう感じたかも書かれている。とにかく、日本の生徒が置かれている立場からは想像もできない環境、明日を感じることができない環境であることが良く判り、ぐいぐいと引き込まれて読める。
Erin自身は、大学へと席を移した後、現在は、Freedom Writers財団のトップについており、彼女のようなアプローチが社会から広く望まれていることがうかがえる。日本も他人事ではない、という目で読むと更に面白いと思う。強力にお薦めです。
映画かDVDを見てから、本書を読むとより理解が深まると思われる。