実話であるからこそ感動も大きい
★★★★☆
ウィルソン高校の黒人の多い札付きの子どもたちと教師の格闘。
ノートを通しての自分の秘密の人生を語る、そして、ホロコースト
への見学旅行、アンネ・フランクのヒースさんとの対談など素晴ら
しい感動を与える子どもたちの発言の数々、しかし、安らかな家庭
を求めるが、それぞれに挫折や感動がある。ミスGにも試練が待っ
ている。う〜ん、よくできた映画、とにかく何度も目頭が熱くなる
素晴らしい感動を与えてくれる。感動をありがとう。
もう涙が止まらない。
★★★★★
教鞭を執るもの、これから教壇に立とうとするもの、先生と呼ばれているもの、そのすべての方々に是非ともみてほしい感動と余韻にひたる素晴らしい映画です。
信じること、心を開くこと、人を人として愛すること、分かち合うこと、勇気を持つこと、喜ぶこと、そして生きること。
オープニングでは、学園ものの割にはやや大人びた学生たち。
それにダーティーな部分が漂い、ラップ系リズムでダラダラと続くのかと思いきや、いつのまにか熱中して観ていました。
エスカレーションする度に、強く心を打たれ、自然の涙がこぼれてしまう。
先生と生徒の青春ドラマなんかじゃあなく、もっと深い人間性に拘った問題をテーマにしており、すごく奥の深い感動を覚える作品です。
しかも、実話をベースとしたものであり、教師エリン・グルーウェルは実在人物であり、人を人として受け止め、失っていた心を取り戻させ、そして若人の夢実現の可能性を誘導したのです。
そのひとコマごとのシーンには、想像を絶する勇気、強い信念、忍耐力を葛藤しながらも成し遂げたことが膨らみを持ってよく伝わってきます。
そして、それは”奇跡”ではないと思います。
あの「ミリオンダラー・ベイビー」で、強く心を動かされる演技をしたヒラリー・スワンク。
最近では「P.S. アイラヴユー」と、いずれも印象に強く残る作品には彼女が主演しており、彼女の生い立ちからくる共感や共有するものを映画の中で根気よく表現しようとしているのかもしれません。
いい映画でした
★★★★☆
実在の教師エリン・グルーウェルさんの
情熱に、素直に感動できるいい映画だった。
前例のないことを始めることの難しさ。
困難があっても諦めないで頑張ることの大切さ。
どんなに大変で 過酷な状況で生きていても、
人を信じることで 人は変わることができる。
人との繋がりで、人は強く生きて行けると、
そんな勇気をもらえたような気がしました。
ヒラリー・スワンクから、熱い、静かな
メッセージが伝わってきて思わずホロリ・・。
こういうベタな内容なのに、感動させようと
大袈裟に描いていないのも好感を持ちました。
ホロコーストという名の劇薬
★★★☆☆
ロス暴動が起きた直後、ロスアンジェルス郊外の公立高校に赴任してきた新任国語教師エリン・グレーウェルが起こした奇跡の実話を映画化した作品。最近は親子殺しや通り魔殺人など結構物騒になってきた日本であるが、この映画に登場する雑多な人種の高校生が繰り広げる校外バトルを見ていると、「平和な日本に生まれてよかった」と思わず胸をなでおろしたほど、その荒れ具合はすさまじいの一言。
“教育を放棄した”高校側も、問題児たちが事件を起こして退学するまでの“人間倉庫”と化してすっかりあきらめムードが漂っている。そんな、心がすさみ切った問題高校生を更正させるため、エリン(ヒラリー・スワンク)が使った即効薬がいかにもアメリカらしい。なんと『アンネの日記』を教材にして、自分たちよりも不幸な目にあった民族の存在を子供たちに認識させるという荒治療を施すのだ。
これが日本の学校だと教師と生徒が「腹を割って話し合う」ということになるのだろうが、それは同じ民族間でのみ通用する手法で、人種の坩堝アメリカにはあてはまらないのかもしれない。子供たちの綴った日記もめでたく出版され、オスカー女優ヒラリー・スワンク製作総指揮によって映画化までされたこの感動の物語は、経済収支的にもきっとモトがとれたことだろう。夫そっちのけでアルバイトまでして教え子につくしたエリンの真意がどこにあったのか。問題児たちを更正させた劇薬の副作用がとっても気になる作品である。