【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:巽孝之/著 出版社名:平凡社 シリーズ名:平凡社新書 092 発行年月:2001年05月 関連キーワード:ニセンイチネン ウチユウ ノ タビ コウギ ヘイボンシヤ シンシヨ 92 にせんいちねん うちゆう の たび こうぎ へいぼんしや しんしよ 92、 ヘイボンシヤ 7600 へいぼんしや 7600、 ヘイボンシヤ 7600 へいぼんしや 7600 一九六八年に公開された映画『2001年宇宙の旅』とともに、世界は未来へと旅立った!以来、これほど多くの謎と喧噪と解釈に包まれたSF小説=映画はない。八〇・九〇年代の電脳文化勃興を経て、二〇〇一年の今、新しいパースペクティヴから衝撃の読解へ。アメリカ文学・文化研究の俊英が満を持して放つ、クラーク=キューブリック批評の決定版。HAL9000の夢、モノリスのヴィジョンとは何か。 第1章 『2001年宇宙の旅』のフーガ第2章 モノリスの陽のもとに-クラーク、ギブスン、アッシュボ
『SFよもやま話』が正しいタイトルでは?
★☆☆☆☆
映画『2001年宇宙の旅』について読みたくて手にしたが、同作品をキッカケに映像作品・文学作品とりまぜたSF談義が繰り返されるだけで『2001年』ファンにはあまり価値がない本です。
オリジナルの『エイリアン』をジョン・カーペンター監督作品と記述しているあたり (p.17) 「マジですか?」と叫びたくなりました。
多少、白人の家父長制についての議論がありながら、どうしてあの時代の作品なのにあえて白人男性ばっかりなのか、というツッコミは避けているようだし、コーネル大で博士号を取得した経歴の著者が、アメリカにおけるあの作品の当時の評価などをきちんと引用していないのは納得がいかない。家父長制でいうならば、父親が不在の某少年映画で少年達が『2001年』のビデオを何度も繰り返し見ている、という場面があるのだが、そういうことに触れられるほど著者は映画通でもなさそう。『ローズマリーの赤ちゃん』つながりで『エクシスト』に言及している割には映画の歴史や系統論的には中途半端だし、『2001年』初公開時に小松左京がキネマ旬報誌でどういうコメントをしたかといったどうでもいい周辺論は紙数の無駄。時代背景からいえば、ソ連の作家がどう思ったか、といった引用や秘話などがよっぽど知りたいところ。
教授という立場で独自の(独りよがりの)持論を繰り返し展開するならば救いもあろうが、『2001年』ヲタではなく、同作品の解釈論ヲタのよもやま話という内容では、いくら新書というメディアでも納得できる読者は少ないだろうと思う。
タイトルから何かがずれている。
★★★☆☆
下の方がおっしゃるように「ちょっと違うかも」という印象を受けました。
映画そのものより、そこから広がった、影響を受けたものの話なのです。
とくに後半にはその傾向が顕著でした。
後半は、たしかに、薀蓄披露かも・・・。
そういうのが嫌いな人ニガテな人は「未来映画術」とかそっちを見たほうがよいかと。
ストーリーや分析などを読みたい方は別の本をお読みになるといいでしょう。
前半は好きなノリもあったんだけどなあ。
どんどん話が違うほうへ行ってしまうように思えました。
ちょっとこじつけすぎwと思った箇所もなくはないですし、
くすっと笑うネタでは無いかなと思いました。
いろんなところが中途半端です。
私も前半にだけ星を挙げたいと思います。
気軽に読める本だが肩透かし
★★☆☆☆
「2001年...」に特に思い入れがあるわけではないが、旅行中、時間つぶしに購入。レビューを書くにあたり、もう一度目を通してみた。「2001年...」に関する本というよりは、中途半端なSF論の本であるといったほうが良いだろう。
全体が悪いわけでは決して無い。主にモノリスに関する話題から話の展開する第1章はやや軽めに、第2章でやや掘り下げて書かれており、なかなか興味深い。
しかし3章以降はどこかで読んだことのあるような内容の繰り返しであり、退屈そのもの。新書であるから内容が浅くなるのは仕方ないにしても、あまりにも話題があちこちに飛びすぎていて、そのわりには平凡な内容。著者はいったいどんな本を書きたかったのだろうか?素人相手に薀蓄の披露?
というわけで前半の2章にだけ、星をあげることにた。
昔読んで、何も残っていないのは、
★★☆☆☆
たいした内容ではなかったからでしょう。
「2001年」の解釈で一番秀逸だったのは、「決定版2001年宇宙の旅」のあとがき(訳者伊藤典夫)。
本書は、あれに遠く及ばない。
私には難しすぎ
★★☆☆☆
2001年宇宙の旅の映画版と原作との相違点を巡る考察や後世の映像。小説に与えた影響について記述されています。
でも、ニューロマンサーの電脳空間に直方体のオブジェが描写されているからといってモノリスの影響を語られたり、ピカソがどこかの民族の彫刻を自作に取り入れたことを帝国主義者としての振る舞いと断定されても私の頭ではついていけませんでした。
少なくとも気軽に読むには敷居が高い本だと思います。2001年宇宙の旅やSFの歴史についていろいろと考えを持っている方なら楽しめるのかもしれません。