名演。
★★★★★
名演と感じます。
ショパンの生涯が時を超えて見えてくる。そんな演奏に出会えました。
宝物になりそう
★★★★★
甘くなく、深遠な演奏。オトナです。
買う前は、晩年のショパンと円熟したピリス、2人の心境がオーバーラップするような企画物?と思っていました。で、ロマンチック色が濃そうなので躊躇していたのですが、レビューを見て購入して正解でした。
ソナタ第3番、夜想曲第17番の出だしから最高。感傷的ではありますが、抑制が効いていて落ち着いて聴くことができます。演奏はゆったりとしていて、統一感があります。
ヘッドホンで聴くとピリスの呼吸が聞こえる。心が落ち着く作品です。
ショパンの闇を覗き込む恐るべき名演奏
★★★★★
音楽のレビューは原則として書かないことにしているのだが、禁を犯して書くことにしたのは、ここに収められた演奏が史上稀に見る名演であるにもかかわらず、きわめて誤解されやすい性格をもっていると思うからである。
ショパンの音楽を典雅なサロン音楽と勘違いしている人が世の中にはゴマンといて、そういう輩がこのCDを聴いたら、(もしその人に聴く耳があれば、という条件付きだが)きっとこの「暗さ」にがっかりとすることだろう。しかしショパンには、モーツァルトの哀しみとは違った心の闇がある。後期作品を並べたこの作品集は、ショパンの深淵にあえて光を入れず、光なき奈落を覗き込んだような演奏である。私の好きなソナタ3番は筋肉質のポリーニと対照的かつ双璧をなす名演で、私は最初のいくつかの音を聴いて、びっくりした。そのあとの曲の選択・配列もよく練られている。チェロのゴムジャコフもよくがんばった。なお、同一コンセプトによるこの二人の日本公演は、恰も演劇のような舞台であったという。
こうした外連(ケレン)は私の好むところでないのだが、このCDは別。これはショパン演奏史上特筆すべき名演奏であり、一編の作品としても名作であると思う。
意外と良い
★★★★☆
以前の夜想曲全集の録音が好きになれなかったので
聴く前は不安だったが、予想より良い感じの好演だった。
夜想曲全集のようなくどい表情付けを避け、
シンプルに音楽の流れを重視したように感じられ、
より自然な演奏に仕上がっている。