６年前にブラックウッド家で起きた忌まわしい事件を生き延びたコニーとメリキャットの姉妹は、村人の嫌悪に耐えながらひっそりと暮らしてきた。しかしある春の日、従兄のチャールズが屋敷を訪れてから姉妹の生活を護っていた魔法に綻びが生じ、すべてが根底から揺らぎ始める。

冒頭から不安な予感がただよい、クライマックスは荒々しく心を揺さぶり、そして終盤は静謐でありながら奇怪。色々な怖さが味わえます。さらに語り手の皮肉な視点は時にユーモラスで笑いをさそいます。

野菜作りや料理を愛する、優しいコニー。宝物を埋めたり猫と遊んだり、１８歳にしては子供っぽいメリキャット。家を掃除し、お菓子を焼いてお茶会を開く、そのときはピンクの一番よいティーセットを出して…ままごとめいた日々が続き、まさに女の城と化したブラックウッドの屋敷が印象的な舞台になっています。男性的なものと女性的なものの対立を、ささいな小道具を通じて感覚的に描き出す手法はすばらしいです。

文章・用語は簡単で読みやすいです。そんなに長い作品ではありません。緊張に満ちた展開で、一気に読んでしまいたくなるはず。

MaryCatherine and Constance, two sisters, who live under the shadow of the eldest`s history of having been put on trial for poisoning. Until now, they have lived, ostracized by the villagers, in quiet isolation, although "Merricat," as we come to know her, is pretty content with the arrangement. However, an intruder in the shape of their cousin, upsets this eccentric, but fairly calm lifestyle by insisting on taking the family fortune away with him. He disturbs the balance of their existence, essential to someone`s delicate veneer of sanity.
Who is sane and who is not? Who is the poisoner, with latent homocidal tendencies? Ms Jackson pulls us in, entrancing us with this tale of two sisters, enshrouded in mystery, who must bear the stigma of the unsolved deaths in their family`s recent past. But as we begin to realize the horrible situation that is unfolding, we begin to squirm. There is nothing we can do to prevent the dreadful outcome, and still we read on, caught in Jackson`s web of fascination.

二人兄弟のMaryCatharine(Merricat)とConstanceがかぞくがどくでころされた時から、だんだん自分たちの　世界に入り込み、かわっている、けど、平和なくらしをしていました。なぜと言うのは、Constanceがその事の殺人犯に疑われましたからです。自分たちだけの世界に入り込むいとこさん（遺産を奪おうとするおとこ、）がそのかわっているけど平静なくらしのデリケートなバランスをくずして、だれかの正気のバランスもくずしてしまいます。大変な事になります。底までに釣れていくユーモア、サスペンス、そして、人間のキャラクター、がものすごくおもしろかったです。出没する話です。