神経認知を学ぶ人にとって
初めて手に取る入門書に最適な本だと思います。
英語も難解でなく、豊富にあるカラーの図表が更に理解を
促してくれます。
Gazzaniga氏の人となりを表したような文体も素敵です。

実験も多数引用してくれていますし
教科書として傍らに置いておくのにも、
自分の領域以外の研究を手っ取り早く理解するのにも非常に役立ちます。
絶対の自信を持ってお勧めできる、非常に有用な本です。

認知神経科学の分野の入門に最適の教科書です。
Kandel程度の知識があれば、分子系のbackgroundの人でも十分読みこなせる本です。同じGazzanigaの本でMIT pressから出ている"The Cognitive Neurosciences III"がありますが、あの本は教科書ではなく、ややarbitraryなreview集なので教科書として読むのであればこちらの本をお勧めします。

「見ても楽しい」と書いてしまうと幼稚な気がしますが、この言葉がぴったりくる本なのではないでしょうか。とにかくイラストが豊富で、全てカラーであるため、ぱらぱらと図を見ているだけでも楽しいです。
もちろん内容も充実しており、いわゆる脳科学関係の教科書にありがちな、まずニューロンの形態の説明、続いて活動電位の話という展開の後、記憶や感情など高次の機能に関する記述はほんの少し…、という感じではないです。タイトルどおり、内容は認知脳科学（高次機能）に関するものが満載で、高次機能について詳しく勉強したいという方にぜひお勧めの入門書です。