神経科学の世界標準
★★★★★
この本は神経科学、脳科学の世界標準教科書で、洋書ながら平易な英語を使用しているので読んでてもそれほど苦にはなりません。この本の最大の売りは図をものすごく多用している点で、英語がそれほど得意ではない人にとっても図だけを見て勉強することで日本語の神経関連の本よりも理解が進むと思います。また、内容の深さについても医師になっても後々まで使えるレベルであると思います。医学書としてもそうですが、神経関連の研究者にも愛用されている良書です。
アマチュア向き
★★★☆☆
医学生、非専門家にはNeuroscienceが概観できてよい本だと思います。しかしそれぞれの議論はその最も基礎的で簡単な部分にとどまるか、あるいは夢想的な仮説の紹介に飛躍するかで締めくくられ、研究が進んできた論理的な流れは追跡しづらい難点があります。cognitive neuroscienceに多くのページ数がさかれているせいもあると思います。この点はFundamental Neuroscienceと対照的です。Fundamentalはcognitiveのchapterでも、あくまでscientistとしての視点から脳を解こうとしていている姿勢がみられ、現在の我々の脳に対するイメージを作ってきた基礎になる研究が何かということをおろそかにしません。
2つの本を比べてみるとPrincipleは脳科学に興味のあるアマチュア学生向き、Fundamentalは研究する上でいい加減な言葉遊びをしてしまわないように基礎的知識を固めたい学部3〜4年次、大学院向初年級向けといえます。
やっぱこれでしょ
★★★★★
神経科学を専攻する大学院生がまず始めに読むべき教科書です。
神経科学のほぼすべての範囲が網羅されており、この本を通読すれば大抵の分野で簡単なdiscussionが出来るようになります。
大学院生ならば大学院入学後に1年ぐらいかけて全範囲を輪読すると広い範囲が見渡せて良いと思います。
神経科学の最高峰
★★★★★
神経科学、脳科学に関する書籍は数え切れないほどありますが、この本はその中でも最高の完成度を誇る出来だと思います。洋書ではありますが、使われている英語は平易で、中途半端な訳本の教科書よりも遥かに読みやすいです。(良いと言われる教科書は英語が明快です。)
内容も、系統だった解説に加えて的確な図やグラフが挿入されており、理解を助けてくれます。さらに、長足の進歩を遂げている神経科学の最新知見をも取り入れており、まさに「鬼に金棒」です。
欧米では神経科学を専攻する学生の教科書とされていると聞きました。神経科学、脳科学の世界で活躍する為には必携の書だと言えます。
神経科学の代表的なテキスト
★★★★★
英語は平易であり、読み易い。内容は初歩的な事柄については網羅されており、間違いが少ない。神経科学を勉強し始めるのなら、まず読むのに最適。ただし、通読するのは少し分厚いが。