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精神分析的心理療法の実践―クライエントに出会う前に

価格: ¥3,360
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩崎学術出版社
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精神分析と不条理コントの類似性 ★★★★★

臨床の様子を講義し、それを文章化した本だ。
口語調で語っているので親しみやすく、実例に富んでいるので非常に興味深い。

この本を読んで感じたことは、コント55号と精神分析の類似性である。
とてつもなく異常な人物(萩本)が、これまた、とてつもなく普通の人物(坂上)に出会い、
坂上を異常な状態に巻き込んでゆくのが彼らのコントの定型である。
(自由連想)(転移)(行動化)(自我の抵抗) (セラピーによる新たな悩みの気づき)(明確化)
と道をたどってコントは進む。 この関係は、質の良くない精神分析にふりまわされて、
にっちもさっちもいかなくなる クライエントと分析家の関係に非常に似ているとぼくは思うのである。

ところで、コントは、オチによって終了するが。精神分析的心理療法は何をもって終了とみなすのだろうか。
その明確な答はこの本には書かれていなかった。
頼りになる大先輩からのアドバイス ★★★★★
精神分析の基本的な知識を既に有する大学院生を対象にした講義がベースになっているというだけに、本書では精神分析理論の体系的な説明はほとんどなされていません。

むしろ学校或いは本などを通じて精神分析について一定学んだ人が、実際に臨床の「現場」に入ってから疑問に感じるようなこと、しばしばありがちな誤解、理屈通りにはいかない場合の対処法、「大怪我」を防ぐための知恵など、まさに「クライエントに出会う前に」知っておいたほうが良い事柄についての「実践」面での助言集といった趣の本です。

「一般的には〜と言われているけれども、実際には…など難しい問題もあると思います。私の場合はこんな風にしていますよ。」とか、「〜については理論書では何も触れられていませんが、…などといったことを考え合わせると、私はこうした方がいいように思いますが。」といった感じで、フレッシュマンが経験豊富な大先輩から具体的なアドバイスを色々してもらっているような印象を、私は持ちました。




精神分析をわかりやすく ★★★★★
大学院での講義を院生がテープ起ししたものをまとめた本。その為すべて口語的に書かれているので、分かりやすい。しかも、面接の初期の注意事項から終結に向けて体系的に論じられており、心の中でイメージして理解しやすくなっている。そして、内容的にも技法を中心に述べられている。他書では概念的な理解したできなかったものが具体的にはどのように言葉を返すのかが書かれているの初心者には参考になりやすい。反面、精神分析の各理論については全く説明が無いので、本書を読む前にそのような理論を一通り理解しておく必要がある。
個人は苦手なんです ★★★★★
どちらかというと集団が好きで、個人は苦手なんですが、仕事柄そうもいっておられない。いろんな理論を紹介した本やハウツー本は世の中にあふれているけど、本どおりにいかなくて四苦八苦しているときにああそうだそうだ、と膝を打てる本です。
クライエントに出会う前もいいですが、出会ってからの方が効果が大きいだろうなあ。
とても読みやすい ★★★★★
この本は大学院で行われた講義をもとに作られたものなので、とにかくとても読みやすく、解りやすく書かれている。副題に「クライエントに出会う前に」とあるように初めてクライエントに接する前の心構えとして一読したい本である。またカウンセリング中でも、何回でも読み返したくなる本でもある。