差別をね 直視し自分の ものとしよう
★★★★★
1.内容
(排除や)差別というのは、決してわれわれに関係ないものではなく、日常にはびこっているものである。また、われわれは、知らぬうちに差別をしたり、差別をする状況に置かれているものである。このようなことを直視し、よりよい社会を作るにはどうしたらいいかの視座を探求した本。第1章から第4章が総論的、第5章から第14章までは各論的内容である。
2.評価
単に「差別はいけません」ではダメで、差別はわれわれの身近にあり、差別をする可能性があるという考えはしんどい。しかしわれわれの問題とすることによって、真剣に考えることが出来ると思うので、いい本である。差別とされる状況に無関心な人が多数と思うが、啓発されること請け合いである。ゆえに、星5つ。あえて難を言えば、「くまさんの映画コラム」と、章のテーマが関係ないものもあることぐらいか(たとえば第12章)。でも、星を減らすほどではない。