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排除と差別の社会学 (有斐閣選書)

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 有斐閣
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差別とは何かを学ぶ入門書 ★★★★★
編者は、筑波大学大学院人文社会科学研究科教授であり、差別をテーマに
幅広い議論が展開されている書籍である。一読した印象では、著者の見解
を広めるというよりは読者に対して、材料と見解を示すことにより、読者
自ら差別に対する関心を持ってもらいたいとの意図が読み取れる。引用文献、
映像資料に対してのコメントも的確であり、本著作を足がかりとして、差別
に関する理解を深めることは十分可能である。特に、障害者を描いた際物
映画として有名な「フリークス」についての切れのいい解説は頷けるもの
であり、この解説だけでも十分読む価値のある本である。
差別をね 直視し自分の ものとしよう ★★★★★
1.内容
(排除や)差別というのは、決してわれわれに関係ないものではなく、日常にはびこっているものである。また、われわれは、知らぬうちに差別をしたり、差別をする状況に置かれているものである。このようなことを直視し、よりよい社会を作るにはどうしたらいいかの視座を探求した本。第1章から第4章が総論的、第5章から第14章までは各論的内容である。
2.評価
単に「差別はいけません」ではダメで、差別はわれわれの身近にあり、差別をする可能性があるという考えはしんどい。しかしわれわれの問題とすることによって、真剣に考えることが出来ると思うので、いい本である。差別とされる状況に無関心な人が多数と思うが、啓発されること請け合いである。ゆえに、星5つ。あえて難を言えば、「くまさんの映画コラム」と、章のテーマが関係ないものもあることぐらいか(たとえば第12章)。でも、星を減らすほどではない。