文章とイラストの構成は、『The Secret World of 007』の大きな強みとなっている。各ページに短くきびきびした文章がはじけ、そこに写真とイラストがちらばり、そのすべてがあいまって、本全体を007のキャリア、任務、味方、敵、恋人のすばらしい洞察に仕上げている。またボンド・マニアには重要なことに、この本は映画の脇役たちについても論じ、語っている。ストロンバーグのパイロット、ナオミ(『007/私を愛したスパイ』)、言語学者の教授インガ・バーグストロム(『007トゥモロー・ネバー・ダイ』)と、ここでは2人だけ例をあげておくが、ほんのちょっと出てきた登場人物も取り上げられており、ボンドの雑学に目がない熱心なファンを満足させることだろう。『The Secret World of 007』は、すべての世代のボンドファンをうなずかせ、なるほどこれはいいと驚かせるだろう。(James Campbell, Amazon.co.uk)