心にガツンときました
★★★★☆
知的、身体に障害のある子ども達をめぐるお話です。障害のある姉を持つ弟。近所に障害のある子が住んでい小学生。電車を見るのが大好きな障害のある女の子のお母さん、いつもからかわれていた男の子が接していた障害のある女の子。どのお話も胸が熱くなりました。障害のある子どもに優しくしたい気持ち、否定的な気持ち、つい手が出てしまった気持ち・・・・何がよくて何が悪いのかということだけでなく、人と人とが関わっていく中で生まれてくる葛藤をふくめ、生きている現実が描かれています。大人としてはこの本はとても心にガツンとくるものでした。
障害児のあるわが子がこの本を一生懸命読んでいたとき内心穏やかでないものがありました。どんな衝撃を持って読んでいたのかと心配しますが、それをも飲み込んでいるようです。
子どもさんには自分で図書館から手にとってほしい本だったり、教室で一編を読んでもらいたい本です。大人の方にお勧めの児童書です。