他のレビューであるようにとてもわかりやすいミクロ経済学の本です。しかし、勝手な編集で練習問題の解答と数学付録が省かれてしまっています。（監訳者前書きで佐藤隆三氏が日本の読者のためにスリム化したと書いている。）英語を読める方は原書Intermediate Microeconomics: A Modern Approachにあたったほうがいいです。練習問題の解答と充実した数学付録があり役立ちます。

旧版からこうした要望が多数あったにも関わらず訳者と出版社は改善しなかったので失望しております。原著者はどう思っていることか・・・


追記：原書が改訂されます。2月に第8版が出版されます。アマゾンの商品ページ⇒Intermeidate Microeconomics: A Modern Approach

今度こそ全訳してもらえるといいのですが。

大学時代に使った教科書。当時最もスタンダードだった。まったく面白くはないがきちんとした内容。英語ができる人は原書がいい。

３７章あるボリュームの見た目は圧倒されますが、一章あたりは、読むだけなら２０−３０分で可能なコンパクトさと、今年翻訳版が出版されたばかりという内容のフレッシュさに満足しております。

　さて、マイクロ経済学の定番のテキスト７版目の邦訳が出来ました。評価は定まっている本書ですが、今回の第７版では行動経済学などを取り入れています。かなり現代の経済学に関してup to dateを行っています。アメリカ人が書いているので説明が丁寧な分だけ、分量が日本人が書いたそれとは違い分量が厚くなり、その厚さで挫折してしまうパターンに陥りますが、マイクロ経済学を本腰入れて勉強したければこれを読まないといけません。これを読んだ上で、上級書を読むことも可能です。下手な日本人が書いたものより説明が丁寧な分だけ呑みこめる時間も早いと思います。

ミクロ経済学の分野でVarianのテキストは本当に良質だと思う。
数式を多用するのではなく読者にわかりやすく説明しているところが素晴らしい。
この本の内容が「世界のスタンダード」である。本書をしっかりとマスターして院レベルの内容は
上級Varian(ミクロ経済分析)で学習すればミクロ経済は完璧だと思う。