独学する際の訳本のガイドブックとして
★★★★☆
原著で予習し、日本語訳で理解する独学方法をとったのだが、数学用語の英語と日本語の違いがわかり面白かった。しかし、数学もある種の言語なので、英語で新しい外国語を学ぶ大変さを思い知った。
数学による経済分析の入門書の決定版!
★★★★★
経済分析をやるには数学が不可欠だ。それを初歩から学ぶことができる。
この本の初心者に薦める理由は
1)変数、定数、パラメータの定義といった基本的なことから書かれている。
2)数式と数式の間にある説明までしっかり書かれている
3)経済に使う数学のみを厳選している
4)初歩から応用(微分方程式をつかった動的分析)まで幅広い
5)概念や定理の証明の後に経済分野における実用例や理論の例がある
本書の使い方としては、本当に初心者の人は最初のページから、ある程度勉強の進んだ人は、わかっていることの復習と自分が新たに学ぶことの学習用として使えばよいと思う。あるいは、学習が進んでいる人は自分のレベルに合わせて、スタート地点を決めて読めばいいと思う。
本書で数学を学んだ後にミクロやマクロの本を読むとしっかりと理解ができるのではないかと思う。また、本書をマスターすれば応用数学を使ったテクニカルで美しい分析の一端に触れられるだろう。
ただ、ネックなのは英語であるということだろう。
本書の翻訳版も出ているが、できれば原書で挑戦していただきたい。
なぜなら、翻訳する場合に、著者以外のものが介在し、また、日本語と英語の際ゆえに原書の本質的意味が失われてしまうことがあるからである。
また、英語は簡潔表現の言語、日本語は一つの語にさまざまな深みを持たせる言語なので、日本語だと本来の英語の簡潔さが失われ、意味があいまいになってしまう部分があるとおもう。
その点を埋めて原書に近づけるかは翻訳者さんの力量によるだろう。(私は、日本語版のものは読んだことがないので、詳しくは日本語版の「現代経済学の数学基礎」のレビューを参考にご自分で判断したらよいだろう。)
20年前に読んでおけば人生が変わっていたかも
★★★☆☆
経済学のレトリックを理解するためのリテラシー(読み書きソロバン)を得るために、特に文系の人間にとっては避けて通れない本だといえる。リテラシーといっても、論文を厳密に「書く」ためには十分ではないかもしれないが、より上級の経済学書を「読みこなす」ためのリテラシーとソロバン=テクニックを得るためには必要十分であろう。改訂により難易度ではなく、分析の段階(静学→比較静学→最適化→動学)で配列されており、単純な微分よりもクラーメルやヤコビアンが先に来て途中文系出身者にはつらいところもあるが、かえって見通しがよくなりスパイラル的に分析テクニックを積み上げていくことができる。問題には略解しかないが、例題の確認問題が主であり、千本ノックのように鍛えられる。簡単なミクロ、マクロのモデルも各ステップ毎に繰返され、入門書代わりにもなる。(3つ星表示ですが、5つ星の間違いです。すいません。)
Plain, Easy to Read, and very helpful
★★★★★
- Very Plain - Easy to Read - Easy to Understand - Very Helpful - Okay to Self-Study Econ Math with it