たびかさなる拒絶。
★★★★☆
12話「ムスペルヘイム」
千早が実は敵対組織の、しかも自分の先代のインベルのマスターと知らず無邪気にiDOL談義を始めてしまう春香がなんとも心臓に悪いw
真は真で鬱積した思いで自らを一種の視野狭窄状態に陥れ、とある事態を招き、自らの命を危険に晒す。なお、彼女たちに限らずその他のキャラの挙動ものちのちの伏線となっている。
13話「501号室」
真とあずさ。血はつながってはいないがともに暮らしてきた二人。すべてを吐き出す真。受け止めるあずさ――さあ、やり直そう
と見せかけて、最後の最後にあずさ自身より下される冷徹でありながらも実際には理にかなっている真への処分が痛い。ついでに、痛い目あったのにこの段階ではそれをバネに成長しそうにない真に思わず苦笑い。
14話「なんか うごき づらい」
伊織とネーブラ。近くて遠かった二人の出会いとこれからについてのエピソード。
思い出話だけではなく、物語も着々と進んでおります。
小道具一個一個に注目ぅ!というところでしょうかw
特典映像は真とあずさによる「春なのに」
親子?姉妹?上司部下?な二人の掛け合いにご注目を。
足元が見えていない
★★★★☆
バンダイナムコゲームス「THE IDOLM@STER」原作の
TVアニメ『アイドルマスター ゼノグラシア』第12〜14話を収録したDVD5巻です。
アイドル育成ゲームをサンライズが大胆に脚色し、近代日本の世界観の中
「舞-HiME」「舞乙ーHIME」を彷彿させるメカと美少女のリアルな融合が魅力的です。
第12話「ムスペルヘイム」★★★★☆
アイルランド消滅の窮地で描かれる二組の相対的なアイドルとマスターの関係に注目。
特に任務失敗で正気を失い混乱する真の姿がなんとも哀れ。かつてのあずさの姿と
重ね合わせて、実績と経験を誇示するような、後ろ向きで柔軟さを欠いた脆さを露呈しています。
最後に必殺の二撃でしこりを残さずスカッと終わらせているのが好感触でした。
第13話「501号室」★★★★☆
マンションの一室で暮らすあすさと真。二人で歩んできた7年間の積年の想いを
曝け出した物語です。互いを思いやる姿が感動的ですが、一見一皮剥けたように見えて
結局は現実を直視できない弱さを捉えています。ただ、誰しもそこまでアイドルに
執着する理由がわからず、やや不満が残ります。それと久しぶりに登場したやよいも
また、崖っぷちなのでしょうか?(苦笑)
第14話「なんかうごきづらい」★★★★☆
伊織の執念と根性全開の物語です。新装備の試運転暴走の窮地にも負けない
彼女のネーブラへの想いがひしひし伝わってきます。最後の最期まで拳を振るう
その愚直な様が最高に格好良く、前回までの憂鬱さをぶっ飛ばしてくれます。
また、良くわからないものを人の手で(人工的に)なんとかしようとするその危険性を
捉えているようにも感じられました。