萌えるビターなロマンス小説
★★★★★
タイムトラベラーの制約がおもしろかった。大分前に読んだ本ですが、クーンツの作品ではベスト3に入ると思います。
運命は執拗に修復を試みる。これがモチーフになり、ヒロインに次々と襲いかかる災難とそれを乗り越えて成長していく少女の心の強さは作品に大きな魅力を添えています。サブキャラの双子の片割れの少女がいい味出してます。白馬の騎士?のシュテファンの堅いところはまたなかなか魅力です。ベリーハードモードなアクションつきのロマンス小説という感じです。でもなぜか時々読み返したくなります。勇気と希望を与えてくれるB級グルメみたいな小説だと思います。作中ヒロインが書いた小説が読みたくなりますね。書いてくれないかなとずっと願っているのですが。
守護天使はタイムトラベラー
★★★★★
これはタイムトラベルものです。
良く言われることですが、過去の歴史を変えることはできない!
このセオリーどおりヒロインの守護天使は未来を変えにやってきます。
稲光(ライトニング)とともに・・・。
時の彼方から・・・。さて、それはいつの時代でしょうか。
いつか、このお話が映画化されることを望みます。
面白い!
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前半では主人公(女性作家)の成長していく過程がリアルに描かれるのだが、不思議な出来事が幾度となく起きるものの、さほどテンポは速くない。ところが後半、すさまじいジェットコースター小説と化す。
と言っても単なるアクションではない。ポイントは、いかに矛盾(タイムパラドックス)を避けながらタイムマシンを利用し、敵と戦うか、敵の裏をかくか。時空を超えた白熱チェイスが展開される。こんな小説は初めてだった。
次はどーなるんだ?次はどーなるんだ?と昂奮しながら、いっきに読めてしまう。
時間SFの常識を覆す凄いアイデアが爆裂
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ナチスドイツが出てくる時間SFとしても、
ジェイムズ・P・ホーガン の「プロテウス・オペレーション 」 より出来がいい。
なんでこのネタをSF作家は考え付かなかったのだ!
という時間SFの常識を覆す凄いアイデアが爆裂します。
ネタバレしたくないので、この作品のタイムトラベルのルールも紹介しない。
スリラー・サスペンスとしてもテンポが良くて、
無駄な描写がない傑作なので、
読んで絶叫して下さい。
守護天使シュテファンは未来からやってきたタイムトラベラーなのか?
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ローラに危機が訪れるたびに、空には閃光が走り、守護天使シュテファンがどこからともなく現れて彼女を救う。彼は、未来からやってきたタイムトラベラーなのか?それとも・・・
自分が確定してしまった過去の歴史は訂正することができないけれども、タイムトラベラーにとっての未来の歴史は変えることが可能。このことを逆手にとって、2つの時代を見事にノベライズしたのがこの小説。
ローラと親友セルマ、ローラと息子クリスとの思わず吹き出したくなるようなウィットあふれる会話がたっぷりつまっているところも、見所!