空手最高
★★★★☆
國際松濤館空手道連盟最高師範の金澤弘和先生の自伝「我が空手人生」読みました。
フルコン系の空手家の本は結構読んだことあるけど伝統派系はちゃんと読むのはじめてでした。
内容は空手を世界に広めるため若いころから世界中をたずねていって帰国して自分の流派を立ち上げた後もずっとがんばっていられるという流れです。
肉体より精神性を高め礼儀正しくあるべきというようなことを全体を通してかいてるけど説教くさくなく素直に読めました。
まじかよ!?と思ったエピソードは若いとき練習中前歯が根元から折れてしまった金澤先生。すかさずひらって歯茎に差し込むも数週間後にはその歯は真っ黒に!それでも「必ず神経が通う!」と言い聞かせて2年で歯の色がもどり現在もしっかりくっついていると・・・歯医者も驚いているーってすげえ!!!
一番感動したとこはアイルランドの12歳の少年の話。がんで余命2ヶ月の宣告を受けながらも空手を続けてそこから2年生き延びたがいよいよあと1週間と言われる。
でセンセイと最後の練習がしたいですが途中で倒れても許してもらえますかと聞く少年。もちろん涙をこらえてうなずくセンセイ。
練習後うれしそうに「死ぬまで空手をできることに感謝し、そんな自分を誇りに思います」と答え1週間後に亡くなったそうです。
すごい・・・こんな風に最期をむかえられる人がどれだけいるんだろうか?そして自分は?と考えさせられるエピソードでした。