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Walk Two Moons (Trophy Newbery)

価格: ¥725
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: HarperCollins
Amazon.co.jpで確認
静かで、悲しくて、暖かい ★★★★★
ネイティブアメリカンの血を引く少女Salが、祖父母と共に遠方にいる母のもとへ向かう6日間の物語。
母の足跡を辿って観光地などを巡る旅が話の中心ですが、道中Salが祖父母に語る、友人Phobeの家庭で起こった事件がサイドストーリーとなっています。

初めはどうということのない日常話で、これがなぜNewbery賞受賞作なのか?と思ったのですが、終盤にいろんなことがひっくり返されます。
さらにSalの旅の意味が明らかになるクライマックスは、ぼろぼろ泣いてしまいました。

題名は作中繰り返し語られるフレーズ'Don't judge a man until you've walked two moons in his moccassins'から。
最後まで読むと、それが主人公に向けられた言葉でなく、読み手に向けられていたのだと理解できます。
聞き手である祖父母が、おおらかで何とも魅力的です。

英文はとても読みやすいです。
積み重なり、つながる物語 ★★★★★
祖父母とのおかしな長い旅の道中、主人公Salが語る物語。自分と両親、友達Phoebeとその家族、祖父と祖母のそれぞれの物語が、積み重なり、交差していく。

何度も登場する"Don't judge a man until you have walked two moons in his moccasins." (その人のモカシンで2カ月歩いてみないと、どんな人かは分からない)というフレーズに、この物語のメッセージがこめられている。Salは、変わっているけれども"another version of me"(もうひとりの自分)だと感じるPhoebeを通して、過去の自分、そしてそのときの家族の気持ちを知る。

同時に描かれているのは、13歳が見る大人の世界はビターだけれど、本当の大人の世界はもっとビターで、それでも希望のある世界だということ。物語の最後で、Salはそのことを知る。

洋書を読みとおす集中力も、スピードもない私が、続きが読みたくてたまらず、とうとう残り3分の1は徹夜で読んでしまった。分からない単語をとばして読んでも、ストーリーの力でどんどん読み進める感じ。

個人的には、SalのボーイフレンドBenにどきどきしたり。子ども向けかもしれないけれど、大人こそ読んでほしい一冊だと思う。
癒されました。 ★★★★★
Sal はお母さんと会えるかな、Phoebeのお母さんは戻ってくるのかな、と先が知りたくてどんどん読み進むことができました。随所に、子供らしい場面があり、くすっと笑っていました。読み終わったあと、気持ちが和らいでいると感じました。
やさしい英語です。 ★★★★★
他の方もおっしゃっているように、冒頭部分はどんな話なのかがつかみにくく、少し読み辛いと感じる方も多いと思います。しばらく読んでいくと、登場人物たちの魅力に気づき、どんどん話にひきこまれていきます。アメリカの自然の名所、先住民について、クラスメイトが抱えている家庭の問題、自分を置いて家をでてしまった母親のこと- これらの複雑な事柄を、わかりやすい英語で丁寧に書き出しています。最後までじっくり読みました。本当にいい本です。是非大人の方も読んでみてください。
上質な物語を読んだ満足感! ★★★★★
 これまでイギリスの児童書を読むことが多かったのですが、この本(アメリカの児童書)で初めて、ネイティブアメリカンの血を引く人の立場から書かれた物語に出会いました。読んでみて、英語は、いろんな民族が自分の気持ちや考えを伝え合える身近な手段だと感じ、英語に興味を持っていてよかったと思いました。

 旅の途中で主人公が祖父母に語る友達フォーべの話は、無駄なようでいて、実は主人公に自分の家族のことを振り返らせ語らせるための、無くてはならないお話でした。
 途中までは、よく似て思えた二人の物語。最後には、主人公の物語の悲しみの深さを、フォーべのハッピーエンドがいっそう強調する働きをしていました。
 映画のシックスセンスを思わせるエンディングには、息を呑みました。感動!
 最後には、深い深い悲しみの後にも、希望を失わず、また立ち上がろうとする主人公の姿が見てとれて、ますます感動しました。

 読み終わった後には、上質な物語を読んだ満足感が残ります。ぜひ、読んでみてください。