旅の途中で主人公が祖父母に語る友達フォーべの話は、無駄なようでいて、実は主人公に自分の家族のことを振り返らせ語らせるための、無くてはならないお話でした。
途中までは、よく似て思えた二人の物語。最後には、主人公の物語の悲しみの深さを、フォーべのハッピーエンドがいっそう強調する働きをしていました。
映画のシックスセンスを思わせるエンディングには、息を呑みました。感動!
最後には、深い深い悲しみの後にも、希望を失わず、また立ち上がろうとする主人公の姿が見てとれて、ますます感動しました。
読み終わった後には、上質な物語を読んだ満足感が残ります。ぜひ、読んでみてください。