MFCの入口に導く本
★★★★★
1巻はAPIを利用した、もっとも"面倒"で"基礎的"なWindowsプログラミングの紹介、逆に3巻はMFCを利用したWindowsプログラミングの紹介しています。そしてこの2巻ではMFCでのプログラミングに最低限必要なクラスの使い方を紹介しています。
クラスなどの使い方やオブジェクト指向について書かれていますが、あくまでMFCを利用するための説明です。概念の説明や簡単な使い方がメインになっています。VC++でWindowsアプリケーションを組んでみたいなら、この本に目を通して損はないと思います。逆にオブジェクト化について深く知りたい方は別の書籍をお勧めします。
ちなみに1巻を読んでいなくても2巻は理解できます。しかし3巻を読むには1巻と2巻が必読になります。
講義本
★★★★☆
C++の仕様すべてをカバーすることを捨て、
C++及びオブジェクト指向に関して、読者の理解に徹します。
いきなり詳細なC++本に臨まずに、本書を1ステップとして挟むと良いでしょう。
ちなみに自分は、本書で基本を学び、詳細な情報についてはWebを参照する、
という方法をとりました。
C++は使い勝手の難しい言語なので、無理にマスターしようとするのではなく、
こういった方法をとるのも、ひとつの手であると考えます。
注意点としては、VC++6.0対応という点です。
以降のバージョンでは、記述通りの操作でうまくいかない部分があります。
オブジェクト指向の入口
★★★★☆
Visual C++ 6.0 によるプログラミング学習シリーズ3部作の構成からなる第2部で、
ここでは、第3部でMFCを学習するための準備として、
C++のオブジェクト指向プログラミングを学習します。
ただし、この本を読むだけでオブジェクト指向プログラミングをマスターした
ということにはならないでしょう。
しかし、VC++6.0でのオブジェクト指向プログラミングの入口になることは、
間違いないでしょう。
素晴らしい講義本
★★★★★
趣味半分でのWindowsプログラミングは、どの書籍を購入しようとも挫折しやすい。
実際、自分自身は何度も挫折した。
Windowsプログラミングを業務で必要としている開発者の人々は、どのような情報を活用しているのかはわからないが、
少なくても、Windowsプログラミング初心者にとっては、本書の内容と構成は5つ星である。
講義のように親切に書かれているので、ちょっと時間をかければ3冊読破できるボリュームである。
初心者には良書でありお薦めであると思う。
ただ、正直言ってWin32〜オブジェクト指向〜MFCを扱う本書は、全くのプログラミング初心者には厳しいと思う。
私の場合、他のオブジェクト指向言語を扱っているのでそこそこすんなり読めたが、C++の怪奇的な構造を学ぶのはやはり難しい。
そういう意味で、「難しい」という事実や「挫折する」という事実は、言語自体のせいだと割り切れる人に購入することを薦めます。
どんなに簡単丁寧に説明しても、難しいものは難しいのである。
確かに必要以上(無用?)の画面説明が、各所に割かれているのはどうかと思うが、息抜きと思えばマイナス評価にはならない。
最高の導入書
★★★★★
C言語は20年ほど前、一度挫折して、それ以降、VBや最近ではC#を使っていますが、やはりスピードから行けば、VC++。そんなことで一念発起して、VCを勉強し始めました。このシリーズは、Windowsの仕組みから、API関数だけを使用し、アプリケーションを実現するところから始まり、2作目のオブジェクト指向、3作目のMFCへと、一見、遠回りのようで、実は、VCプログラムの仕組みがわかるようになっており、類書にはない名著。VBなどで、なんでこんな引数があるのかというのが一気に氷解しました。是非とも、じっくりと基礎から勉強したい人は必読です。というよりも、将来、ちゃんとしたプログラムを書きたい人には、この3部作で基礎を固めて、より高度な書籍へと行かれることが最短な道のりでしょう。