巷に溢れるファンタジーゲーム、文庫などの原点を知るには丁度良いボリュームの本だと思います。
文字だけの情報で神話を読むのはけっこうしんどいですしね。
この本の場合は挿し絵があるので取っつきやすいですし、何より西洋絵画は神話を知らないとさっぱりわからないものも多々ありますので、そういう意味では教養本としても楽しめると思います。
ただ、上の人も書いておられますが、あくまでも入門書としての色合いが強いことは否めません。北欧に至っては無理にスラブやラップランド、カレワラを混ぜる必要があったんだろうか? とさえ思えます。
でも、良く知らなかったケルトについては「ちゃんとした本を読もうかな?」と思うとっかかりになったので、著者の狙いは成功かな?