ただしかし、日本の「富士山」の項目に記されている内容が『竹取物語』にもとづきながら、かなり筋立てが異なっている点から見ても推察できるように、必ずしも精確な記述に終始しているか否かについては疑問の余地なしとしない書物でもあります。また英語の原書が廉価で入手できるので、本書と読み比べてみるのも興味深いかと存じます。