星座や漫画に出てくる神々をざっと知りたいから・・・
★★★★☆
ボリュームがある本ですね。豊富な文章に、本の虫なら魅了されるのでは?
子供たちに買った星座図鑑や宇宙関連の本には、神話が切り離せないものとなっています。子供が読む漫画にも。
有名なギリシャ神話だけでは、まだ不充分ですよね。星座図鑑なら中国や東南アジア、アメリカ先住民に伝わる神話も載っています。
でも、まだまだ知りたくなるのが人間の常です。
それで、こちらの本を読むと、知らない神話が沢山出てきて、楽しいです。
ただ、イラストはカバー以外にはないようです。
それで、思いっきりイマジネーションを膨らませるんですが、私の空想力が乏しいのか、追いつけないことも・・・。
これだけ多くの神話を紹介するため、圧倒的な文章量だから、仕方のないことかもしれません。
しかし、あまり知られていない類の神話に関するイラストが多々あったら満点かな・・・と贅沢を言わせてください。
セドナの由来が読めて、個人的には面白かったです。(セドナに関しては、p.191〜p.192,p.440〜p.441に載っています。)
イラストがないので、☆4つとしました。しかし、かなりお薦めですよ。世界中の神話の入門書にどうぞ。
神話を知るには最適です。
★★★★☆
まさにほぼ世界の神話を網羅しているといえます。
なかなかの厚さで2センチぐらいはあると思います。
しかし、読みごたえは抜群。
知っているものから、知らない神話まで、
しっかりと解説されています。
私は、個人的にいろいろな神話を雑学的に一気に知る必要があったので、
これを購入しましたが、
とても重宝させていただきました。
ただ、キャラクターなど、
神話に登場する人物にスポットを当てている訳ではないので、
ストーリーを知りたい人には、不向きといえます。
なにより読みやすいのは、
書いているのが、日本人であること。
翻訳だとどうしても言語の表現上違和感が生まれたり、
読みにくい、理解し難いところが生まれてくるが、
それがこの本にはありません。
だが、もう少し表現を噛み砕いてくれると、
一般神話に興味がある程度の人に読みやすいかもしれません。
神話を深くもっと知るためにはお勧めできるが、
写真などが一切ないことからも、
自分の頭の中で、文字を頼り理解しなければならないところからも、
何気なく手に取り、神話とはというところから入る人には、別の本をお勧めします。
底本の写真・図版が一切載っていない
★★★☆☆
世界の神話をテーマ別・地域別に網羅した構造主義的神話学の画期的成果。世界の神話的構造を知るためのバイブルと言えよう。
ただし、1994年刊の底本にはあった写真・図版が一切割愛されているのが残念。むしろ、視覚的補助を増補して欲しいくらいだった。
世界の神話を知るのに最適
★★★★★
以前、ハードカバーで出ていたものが半額近くになりました。
日本人の著名な学者たちによる世界の神話の概説です。
2/3くらいは神話学の簡単な歴史、それとテーマ別神話解説になっているのが特徴でしょうか。
「死の起源」だとか「トリックスター」だとか、それぞれに、それこそ南アフリカから日本、
北米、オセアニアまで世界中から類例がまとめられ、「人類の共通財産」としての神話をよく理解することができます。
普通の神話事典に見られる「地域別神話」は後半にコンパクトにまとめられています。
ウガリット神話と一神教の神話が入っていないのは疑問ですが……。