日本神話への第一歩に
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荻原規子さんの勾玉シリーズを読んで、イザナギとイザナミやヤマトタケルなどの日本神話を詳しく知りたいと思い、
その種の本を探したところ、この本を見つけました。
自分の知りたかったメジャーな話や、自分たちの世代だとマイナーな話になっている神武天皇の大和入りなど、
様々な話を時系列に並べてシンプルな言葉で書かれていて、非常に分かりやすかったです。
また、随所に神話が書かれた背景の考察が入れられていて、ただ単に神話の話を盛り込まれているだけでなく、
色々と興味深かったです。捉えづらかった日本神話が鮮明になったような気がしました。
戦中の教育などで色々と問題のあった日本神話ですが、日本の歴史や心などを描いている面もあるので、
少しでも興味があれば、ぜひ読んで神話の世界に思いをはせるのもいいかもしれません。
読みやすい
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神様の名前はすべてふりがな付き。初めてさんには非常に読みやすいです。
日本の神話を知る事で日本人のアイデンティティを確認する事ができるというのは確かに言える部分があると思います
今は天皇制がどうのではない豊かな日本のお話として読める所、平和だなぁと自分達のルーツに触れてみるのに良い本でした。
神話の世界への誘い
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神話の部分部分は、物語として知ってはいても、それが神話の「歴史」としてつながりません。
神話を読む心得から、時代を追っての「歴史」、その物語の背景、後への影響など、いろいろと広がっています。
現代語訳しただけの神話とは違い、複雑な神話の世界が分かりやすく紹介されています。
神楽の演目は、神話から取られているものが多く、その物語を理解する上でも楽しめます。
わかりやすく楽しい
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特に最初の章、「神話についての基礎知識」がためになりました。天神(あまつかみ)と国神(くにつかみ)、和魂(にぎみたま)と荒魂(あらみたま)、氏神(うじがみ)と産土神(うぶすながみ)などの違いも説明されています。天地創造神話、高天原にまつわる神話、天孫降臨にまつわる神話、古代天皇にまつわる神話、神社にまつわる神話、という章の分け方もわかりやすかったです。
わかりやすいです・・・結構深いかもしれない
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日本の神話を古事記の上中巻をベースにわかりやすく解説した本です。
同じく角川書店から出版しているビギナーズ・クラッシックスと構成はよく似ています。
古事記の出来事を現代風に説明した後にところどころで注訳をつけています。
注目すべき点は天津神と国津神の関係、出雲の立ち居地、中華思想の影響なども解説しておりまして
神話に隠された日本の裏面史もそこはかとなく垣間見えます。
日本神話を研究したいと思われている初心者の方には親切な本です。
是非一読してみてください。